この度、琉球大学病院における医療器具の洗浄工程におきまして、洗浄機のプロペラ部品の一つを逆向きに取り付けていたことを確認しました。その結果、令和7年9月28日から10月7日にかけて、一部の医療器具が通常の状態で洗浄されていなかったことが判明いたしました。
今回のことを受け、直ちに専門部署と連携し、プロペラ部品の一つを逆向きに取り付けた状態で医療器具の洗浄評価や検証実験で確認を行ったところ、患者さまの健康に影響を及ぼす可能性のある事象は確認されませんでした。また、本日までのところ、当該医療器具を用いた診療により患者さまの健康に影響が生じた事実は確認されておりません。
しかしながら、医療器具が通常の状態で洗浄されていなかった事態を厳粛に受け止めております。このことで、該当する医療器具を用いた診療を受けられた患者さま、ご家族の皆さまに不安とご心配をおかけいたしますことを、深くお詫び申し上げます。
9月28日から10月7日までの期間の診療の安全性に問題がないことは、洗浄評価や検証実験で確認したところですが、この間に受診された患者さまを対象に、ご不明な点やご不安な点、ご質問等をお受けする専用の問い合わせ窓口を開設いたしました。詳細は、以下の「本件に関するご相談専用窓口」をご確認ください。
琉球大学病院としては、再発防止策といたしまして、プロペラ部品が正しく取り付けられていることを確認するため目視を徹底いたします。加えて、医療機器の点検・清掃手順について、改めて当院の職員および洗浄業務を委託している業者の職員に対して洗浄機取扱いの理解を高めるとともに、重要な作業におけるダブルチェック体制を厳格化することで、このようなことを繰り返すことのないよう取り組む所存でございます。その上で、患者さまに真摯に寄り添い、丁寧かつ誠実に対応させていただくとともに、医療安全管理体制のさらなる強化に努めることで信頼回復に繋げてまいります。
今回のことで、患者さま、ご家族の皆さま、関係する皆さまにご心配とご迷惑をおかけしましたこと、重ねてお詫び申し上げます。
令和7年11月25日
琉球大学病院長 鈴木 幹男
本件に関するご相談専用窓口