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琉球大学病院について

輸血に対する当院の対応について

輸血について

輸血とは、病気やけがなどで失われた血液の成分を補うため、健康な人の血液を患者さんの体内に入れる治療法です。輸血が必要なケースとしては、手術中の出血、貧血、血液疾患などが挙げられます。輸血には、自分自身の血液を事前に採取し貯蔵しておく「自己血輸血」と、他の方から提供された血液を使う「同種血輸血」があります。

当院の輸血体制

当院では、『輸血療法の実施に関する指針』に準拠し、24時間体制で安全かつ適正な輸血業務を行っています。
輸血を行う前には、担当医が輸血の必要性、効果、リスクについて説明を行い、同意を得た上で準備を整えます。輸血実施時には、ダブルチェックおよび電子カルテシステムによる照合作業を通じて、安全対策を徹底しています。また、輸血後も経過を注意深く観察し、万が一副作用が発生した場合には迅速かつ適切に対応いたします。
さらに、病院内の他職種と連携し、定期的に輸血療法委員会を開催しています。委員会では、輸血に関するマニュアルの作成、輸血副作用の症例検討、医療スタッフへの研修、ならびに輸血業務の課題・問題点の提起とその改善に努めています。

輸血検査

輸血前には患者さんの血液型を正確に確認するための血液型検査を実施し、患者さんの血液と輸血用血液の適合性を確認するための交差適合試験を必ず行います。これらの検査は安全な輸血を行うために不可欠です。検査結果は通常数時間以内に報告されますが、緊急の場合は迅速に対応できる体制を整えています。

輸血に関するよくある質問

  • 輸血は痛いですか?
    輸血は、通常の点滴と同じように針を刺して行いますので、チクッとする痛みはありますが、我慢できないほどの痛みではありません。
  • 輸血にかかる時間はどれくらいですか?
    輸血の種類や量によって異なりますが、通常は1単位あたり2~4時間程度かかります。
  • 輸血によって感染症にかかることはありますか?
    輸血用血液は、厳重な検査が行われているため、輸血によって感染症にかかる可能性は非常に低くなっています。
  • 輸血を受ける前に食事制限はありますか?
    特にありませんが、輸血前に食事をすると、吐き気や嘔吐などの副作用が出やすくなることがありますので、輸血を受ける際は、医師や看護師の指示に従ってください。
  • 輸血後、注意することはありますか?
    輸血後は、安静にして体調の変化に注意してください。発熱、悪寒、吐き気、息苦しさなどの症状が現れた場合は、すぐに医師や看護師に相談してください。