琉球大学病院について
基礎研究・臨床研究の発展に貢献すべく、沖縄県の地域特性を踏まえた特色ある研究を推進している。具体的には、亜熱帯環境下における感染症・寄生虫学研究、沖縄の健康長寿の復興を目指した研究、沖縄の生物資源を活用した創薬研究、沖縄に特有の希少疾患の研究、琉球列島の成り立ちと関連した人類遺伝学研究、アジア地域に目を向けた国際保健学研究などを行っている。
また、補助金等の外部資金を活用して、医師の研究効率を向上させ、医学研究を後押しするため臨床研究者の育成及び臨床研究支援体制の構築を進めてきた。令和6年度の大学教育再生戦略推進費高度医療人材養成拠点形成事業(高度な臨床・研究能力を有する医師養成促進支援)にも「【タイプB】特色臨床研究基盤人材養成拠点」で申請しており、臨床研究支援については「迅速かつ一貫した伴走型臨床研究支援を実現することで、働き方改革に呼応した医師の研究の立ち上げから論文化までの研究の継続を可能とする。国際レベルの研究の質の確保と医師の負担軽減双方の実現のため、支援の核となる専任臨床研究専門職を配置し、病棟外来スタッフへの臨床研究支援トレーニングを実施する。医療情報部と連携し、医療データの研究への活用を図りリアルワールドエビデンスの創出を支援する。ELSI/PPI部門の設置と専門家の配置による臨床研究の社会的適正化、受容性の向上を図る。
研究時間を確保し高い研究力を有する医師の養成を行う。」という計画である。