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琉球大学病院について

専門性の高い高度な医療人を養成する研修機関としての役割・機能

専門性の高い高度な医療人を養成する研修機関としての役割・機能

沖縄県は他都道府県と陸続きではない、島嶼地域であり、県内離島や本島北部・僻地等の地域医療を担う医師不足の解消とともに、質の高い地域完結型医療を行える医療人の養成が必要である。
本院は県内唯一の医育機関として、医師の養成のみならず、医療者の教育を体系的かつ組織的に行うための臨床教育管理部門として、臨床研修センター、キャリア支援センター及び歯科医師臨床研究支援室からなる総合臨床研修・教育センターを平成28年(2016年)に設置した。
臨床研修センターでは県内の研修機関と連携し、他の病院群ではできない、自由度の高い臨床研修プログラムで研修医を育成しており、一時一桁まで減少した研修医数の回復に成功している。また、本院のみならず、県内の研修医の指導に従事する指導医の養成講習会を毎年開催し、これまで 637名(令和6年6月現在)の指導医を養成してきた。
キャリア形成支援センターでは、幅広いステージで活躍できる医師・多職種医療者の育成を目指して活動しており、2つの部門のうち医師支援部門では、本院内の各診療科、診療部門と連携し、県内で唯一、19領域すべての専門プログラムを設置し、他の研修機関とも連携して専攻医育成に努めている。もう1つの多職種支援部門では、看護師特定行為研修を県内で最も早く取り組み、適切に状況を把握・分析し、必要な行為を医師と連携して実施できる特定行為看護師の養成や県内において特定行為の指導を行う指導者の養成にも努めている。
歯科医師臨床研修支援室では、歯科医師養成機関のない沖縄県にありながら、大学病院の特性を生かし、一般歯科治療技術の習得はもとより、基本的臨床能力(知識、技能と態度)等の習得機会を提供している。
更に、本院の「おきなわクリニカルシミュレーションセンター」では、多彩なシミュレーターや医療機器を積極的に活用し、医学生・研修医向けの基礎トレーニングから、専門医やメディカルスタッフの専門トレーニング・生涯教育に至るまで、様々なレベルに応じて教育・研修を行っている。 このように、島嶼地域の大学病院として、医学知識や技術だけではなく、医療安全・医療倫理などに関する知識や能力を備える質の高い医療を行える医療人を育成し、地域へ派遣する機能を維持・拡充し、適切な地域完結型の医療提供体制の構築に向けた、専門性の高い高度な医療人を養成する研修機関としての役割を担っている。