琉球大学大学院医学研究科 胸部心臓血管外科学講座(琉球大学病院 第二外科)

アクセス
〒903-0215 沖縄県中頭郡西原町字上原207番地
Professor's greeting

教授挨拶
全国トップレベルの心臓・血管・肺の外科治療とカテーテル治療を提供して参ります!

“Patient first and Best result !”

古川教授

皆さん、こんにちは。琉球大学胸部心臓血管外科(第二外科)教授の古川です。当科のホームページをご覧いただきありがとうございます。 われわれの医局は心臓血管外科、末梢血管外科、呼吸器外科を専門に世界最高レベルの診療、研究、教育を目標にスタッフ一同、Patient first and Best result! (一人ひとりの患者さんに最適な医療を提供し最高の結果を提供する)をモットーに取り組んでいます。診療・研究・教育それぞれについてご紹介します。

【診療】
冠動脈疾患:人工心肺を使用しないoff pump CABGを基本にすべてのバイパスを完璧に将来にわたって開存する手術を行っています。 最近、重症な心筋梗塞の患者さんに、カテーテル補助人工心臓であるインペラを用いて冠動脈バイパス術を行いました。
弁膜症:小さい傷で手術を行うMICSを基本に行っています。今後、完全内視鏡、ロボット手術を目指していきます。 ただ、MICS手術は従来の手術と比較して手技的に難易度が上がりますので安全性と手術の質を第一に考えて行っています。僧帽弁閉鎖不全・大動脈弁閉鎖不全に対してはほとんどの症例で人工弁を使わずに自己弁温存手術を達成しています。 また、ご高齢の大動脈弁狭窄症の患者さんには、TAVI(経カテーテル大動脈弁移植術)を第一選択とし、これまで約500例の治療を行っています。
大動脈疾患:上行大動脈から腹部大動脈まですべての領域において、患者さんの状態も十分に考慮して最適な治療法(人工血管置換術・ステント留置術・Hybrid治療)を選択しています。
心不全:沖縄県唯一の人工心臓治療施設(植込型LVAD)として重症心不全の患者さんの治療を行っています。急性心不全に対するカテーテル補助人工心臓であるインペラも積極的に使用しており、 最終的な治療である心臓移植(県外での治療になります)までシームレスな治療体系で行っています。また、手術の危険性が高い僧帽弁閉鎖不全症の方にはカテーテル治療であるMitraClipも行っています。
末梢血管疾患:人工血管によるバイパス手術、カテーテル治療まで行っています。最近では、従来の治療では治癒困難であった重症下肢虚血の患者さんには、遺伝子組み換えによる薬剤の使用を行える様になっています。
呼吸器疾患:すべての手術適応のある呼吸器疾患に対して、胸腔鏡手術を中心に行っています。近日中にロボット手術の導入予定です。

【研究】
臨床研究では、1. 自己弁温存大動脈基部置換術における大動脈基部のdynamics 2. 胸腹部大動脈手術における脊髄障害予防 3. LVAD後の右心不全に対する治療、などを行っています。 基礎研究としては、当科の比嘉章太郎君が薬理学教室(教授:筒井医学部長)にお世話になりながら「血管に対するNOとテストステロンとの影響 」の研究を行っています。

【教育】
世界に通用する外科医の育成を目指しています。琉球大学だけでなく全国(最近では、九州大学心臓血管外科、榊原記念病院に派遣)、また海外留学などを通して経験、視野を広くもてるプログラムを行っています。

【最後に】
われわれ、胸部心臓血管外科(第二外科)は沖縄県医療の“最後の砦”としての責任、誇り、そして覚悟をもってこれまで40年にわたり地域医療に貢献してきました。 これからも、より一層の飛躍を目指して精進して参ります。皆様のこれまでと変わらぬご支援をいただければ幸いです。
病気の事でお悩みの方がおられれば、お気軽にご相談いただければと思います。
学生、研修医、医師、メディカルスタッフの方で、少しでもわれわれの医局にご興味がある方はいつでもご連絡下さい。

連絡先:琉球大学 胸部心臓血管外科 古川浩二郎(kojirof@med.u-ryukyu.ac.jp)