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PET検診

PET検査の安全性

この検査に使用する薬剤(FDG)はガイドラインに準拠して当院で製造されており、品質試験に合格したものを使用しています。PET検査に放射性同位元素を用います。PET検査を1回受けますと、胃の透視検査(バリウム検査)と同等の、わずかな放射線被ばくがあります。これは、人が地球上で、1年間に自然界からうける平均的な被ばく線量である数値とほぼ同じ量です。この量で急性の放射線障害が起きる可能性はありません。また、将来のがんの発生などの心配もいりません。

放射線医学総合研究所病院との連携

(がん治療における高度先進医療とのネットワーク)

琉球大学病院と、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所(放医研)は、放射線科学、放射線診断学及び放射線治療の領域を強化・展開することを目的に、包括的な研究協力協定を締結しました。特に、分子イメージング技術と重粒子線治療における連携を行っており、当施設と放医研とのITネットワークシステムにより高度な先進医療と速やかに連携します。

PET/CT検査の限界

・脳や心臓は糖代謝が盛んなため、FDGが強く集積します。また、FDGは尿として排泄されるため、
 腎臓・尿管・膀胱に強く集積し、これらの臓器の診断が困難な場合があります。
・FDGは炎症などの良性疾患にも集積します。一方、糖代謝の低い一部の悪性腫瘍では集積が低い場
 合があり、PET/CT検査だけでは診断は確定されません。
・検査装置の性能上、5mm以下の小さな病変は検出が困難な場合があります。
・異常所見が認められた場合、診断のために他の追加検査が必要となる場合があります。