琉球大学医学部附属病院長 第一内科長 副病院長・脳神経外科長 藤田次郎
琉球大学医学部附属病院長
第一内科長

藤田 次郎

巻頭の挨拶:院長就任に際して

 平成27年4月1日より琉球大学医学部附属病院の病院長に就任させていただくことになり、皆様にご挨拶申し上げます。私が琉球大学医学部に赴任したのは、平成17年5月ですので、琉球大学に勤務してほぼ10年が経過したことになります。
 この度、病院長の重責を担うにあたり、私の最大のミッションは、沖縄県民の健康を守るために、良い医療を実践していくことだと考えています。そのためには全職員が互いを尊重し、やりがいと誇りを持って働くことのできる病院の運営を目指していきます。
 私の理想とする病院像は、県民から慕われ患者さんから信頼される場です。以下に新病院構想も含め、現在、私の抱負を箇条書きにまとめてみました。

 

  1. 「患者さんに優しい病院」を目指して、接遇の改善、事務機能の強化
  2. 「病院機能のさらなる充実」を目指して、高度先進医療の積極的な導入と臨床研究のためのシステム整備と人材育成
  3. 「研究面でのさらなる充実」を目指して、大学院医学研究科や保健学科との連携の強化
  4. 「学生教育および研修医教育のさらなる充実」を目指した医学、医療教育におけるソフト面とハード面の充実
  5. 「女性が生き生きと安心して働ける職場作り」を目指して、ソフト面とハード面での充実
  6. 「より優れた看護師の育成」のために看護部の人材育成機能の充実と保健学科との連携の強化
  7. 「離島・北部への地域医療のさらなる貢献」を目指して、沖縄県、県立病院、研修病院、および医師会とのさらなる連携
  8. 「病院の経営改善」を目指して、明確なビジョンのもと、現状の把握とそれに基づく具体的な対策の実施
  9. 「新病院構想」に関して、内外との連携強化の上で夢のある病院の将来像の提示

 

 さて、現在の琉球大学医学部附属病院は第一内科の初代教授である小張一峰先生が病院長として開設に尽力されました。また琉球大学医学部を設計した田村麗丘氏は、もともと首里城跡地にあった琉球大学が西原町に移転するに際し、「現代の首里城」をコンセプトとして設計しました。箇条書きの最後の項目にありますように、琉球大学医学部、および医学部附属病院は国際医療拠点形成構想に参画することが決定しています。私は新しい附属病院が「未来の首里城」となることを目指して、琉球大学医学部、および附属病院の全職員が力を合わせ実現に向けて邁進できる環境を作るよう努力してまいります。また、全ての職員が一致団結し、また大きな夢を描けるような新病院構想を立案したいと考えています。
 皆様のご協力とご支援を宜しくお願いいたします。