輝くスタッフ紹介:整形外科

東 千夏:講師

整形外科医、女性の視点で

 整形外科の東 千夏です。整形外科は老若男女が受診し、頚部から下のほとんどの部位(しかも人目に付く部位)が診療の対象になる科です。そのため専門分野は多岐に渡り、当科でも手外科、脊椎外科、腫瘍、関節外科と大きく4つの分野に分かれています。私は関節外科に属しリウマチ診療に携わっております。ちなみに関節外科は股関節、膝関節・スポーツ、小児整形、リウマチと小グループに分かれています(やや煩わしですね…)。私はリウマチ診療に携わって高々5年ですので、専門で診てます!というにはまだまだ未熟です。
 『関節リウマチ』という病名を耳にすると、関節が変形して手も足も曲がり、最後は寝たきりになる…というような印象をお持ちの方が多いのではないでしょうか?確かに関節リウマチを放置するとそういう状態になるのですが、現在は良い治療薬の出現により早く治療を開始すると関節変形を防止し、日常生活も快適に送られるようになってきました。関節変形が進んでいたとしても、これ以上進行しない様に治療することが可能ですし、外科的な治療により豊かな生活を送ることも可能です。ここ15年でリウマチ治療は本当に進歩しました。また、リウマチ診療は家族、看護、リハビリ、地域の関わりもとても重要で、それなくしてはうまくいきません。我が沖縄県は他府県に比較し、膠原病・リウマチ診療という視点では、専門医が少なく医療過疎地域といっても過言ではないと思います。私と同じ世代の患者さんも多く、女性に多い疾患ですので、日々の診療の中で女性ならではの視点で患者さんに関われたら、と思っております。

輝くスタッフ紹介看護部

當山国江 外来看護師長

看護の専門性の発揮できる支援を目指して!

 当院の外来は17診療科3治療部で各専門外来が設置され、1日平約1,000(平成25年度1日平均1153.6)人を越える外来患者が来院されます。平成27年3月から形成外科の診療も開始されました。
 各専門外来に配置された看護師・看護補助者は各診療科の医師と協働し、地域や在宅で患者さんが安心して治療を続けられるよう、支援しております。また、各分野の資格取得者を配置し、療養支援や生活指導に取り組んでおります。現在は、外来化学療法・糖尿病療養指導・HIV患者指導・ストマケア・緩和ケア相談・在宅酸素療法・禁煙外来・造血幹細胞移植患者指導などを行っております。
 毎日、多くの患者が訪れる中、安全な医療提供は必須と考え、患者誤認防止活動にも力をいれております。「外来通院中の患者さん自ら医療安全行動へ参画する」という観点から患者さんの御協力をお願い致します。
 後期高齢化社会に向けて在宅医療との連携を担う部門として、外来看護の役割は大きく変化しつつあります。更に、在院日数は短縮され外来においても、ケア度の高い患者さんが増加するものと予測されます。「外来は病院の顔である」ということを忘れずに、お待ちいただいている患者さんの立場に立ち、目くばり・気くばり・心くばりが出来るよう、更に改善を心がけていきたいと考えております。
 団塊の世代が後期高齢者となる2025年問題を見据え、沖縄県唯一の特定機能病院としての役割を認識し、外来看護の役割を強化していきたいと思います。