輝くスタッフ紹介看護部

(一般的には『医事課』と呼ばれることが多い、琉大病院の事務部門の1組織です。)
 外来フロア計算窓口のその奥、人口密度が高く酸素欠乏症になってしまいそうな空間で、凡そ50人もの職員が診療費用に関係する何らかの仕事を担っています。
 主な仕事としては、患者数をはじめとする医療統計、レセプト請求・精査、患者さんからの投書への対応、施設基準と呼ばれている各種届出作成と管理、健康保険制度の院内への周知、公費負担医療申請手続きのお手伝い、委託職員による患者さんの会計処理やレセプト作成など、病院事務の現業部門として多岐にわたる仕事をしています。
会計でお待たせしています・・・
 外来患者の皆さんには大変ご迷惑をおかけしております。申し訳ございません。
正面玄関に掲示致しましたように、2月1日より医事会計システムを含む病院のコンピュータシステムが変更になり、操作に不慣れなために待ち時間が大変長くなりご迷惑をおかけしております。また、外にも新たな制度の影響で窓口業務が煩雑になっていることも原因のひとつです。
 1日も早く操作に慣れるように鋭意努力いたしますと共に、一部窓口の移転などを含め待ち時間短縮のための検討を進めておりますので、今暫くご理解くださるようお願い致します。
 『保険証の確認は診察前に!』ご協力お願いします! エコクリーンデーin 上原キャンパス

診療科の紹介 腎泌尿器外科

斎藤 誠一腎泌尿器外科

〜協力関係を通して腎泌尿器外科を遂行する〜

 琉球大学医学部附属病院の各診療科・中央診療部門・看護部・コメディカル・事務部の皆様におかれましては、日頃より大変お世話になり、深く感謝申し上げます。
 腎泌尿器外科は、腎・尿路・後腹膜・内分泌・生殖器外科の略称であり、全部を含めると長い診療科名になります。
癌(腎癌、尿路上皮癌、前立腺癌、精巣癌、陰茎癌)、尿路結石、前立腺肥大症、内分泌(副腎)腫瘍、腎移植が主体ですが、小児の先天性泌尿器科疾患に対する外科治療、骨盤臓器脱に対するメッシュを用いたTVM (Tension-Free Vaginal Mesh)、尿失禁、炎症性疾患、はては外傷に至るまで、バリエーションに富んだ幅広い領域を扱っています。内科的治療としては、分子標的療法、化学療法、下部尿路疾患に対する薬物療法、LOH症候群なども含め、外科的治療と合わせてほぼ全ての腎泌尿器科領域に対応しています。詳しくはホームページを参照ください。
 今日医学の発展は急速であり、2〜3年単位で医療内容が変化しております。自助努力も大切ですが、めまぐるしい情勢の中で琉大病院腎泌尿器外科が自施設だけに閉じこもっていては発展できないことは自明の理であります。そこで、他施設の先生方の力をお借りして、技術導入や人材育成を図り、一方、沖縄県内にあっては泌尿器科医全体の協力関係を構築してきました。
 技術導入としては、世界的に低侵襲治療が主体となっていくなかで、私が赴任した2008年以降、腹腔鏡下ドナー腎採取術、TVM、後腹膜鏡下後腹膜リンパ節郭清術(精巣腫瘍の化学療法後)、前立腺癌に対する密封小線源療法および後腹膜鏡下前立腺全摘術を新しく開始しています。特にTVMと後2者に関しては、他施設の先生方のお力添えの賜物ですが、役割を担った医局員の努力の成果でもあります。一方、人材育成に関して、県内関連施設は勿論のこと、県外でも倉敷中央病院、東京医療センター、名古屋第2赤十字病院(腎移植)、あいち小児保健医療総合センター、東北大学病院にお世話になってきました。今後も機会があれば若い医師を中心に研修に行って欲しいと思っています。
 沖縄県内での協力関係については、平成25年に沖縄県泌尿器科EBM研究会が立ち上がり、臨床研究に関して県内の泌尿器科医の協力関係ができました。続いて平成26年には内地留学時代の大先輩が初代会長となり、沖縄県内の泌尿器科医全体の診療協力体制である「うろゆい会」が立ち上がりました。おかげで、互いの得意分野や各種病院の忙しさの程度などが情報として得られるようになり、病院間のスムースな協力関係を促進する場となりました。さらに、クラウドに最新情報やプロトコールなどを掲載して「うろゆい会」の会員がアクセスしたり、メーリングリストを立ち上げて症例相談できるシステムを構築しつつあります。
 以上、赴任後6年を経てようやく琉大病院腎泌尿器外科の基盤ができてきたように思います。今後はより質の高い医療を遂行するため、積極的に他科との診療協力体制も構築し、医学的な発展にもつなげることができればと思っています。これからも引き続き腎泌尿器外科へのご支援をよろしくお願いいたします。