就任の挨拶 梅村武寛 救急部長「地域に開かれた琉球大学病院の新しい窓口となる」


 皆さま、はじめまして。2021年4月1日付で琉球大学病院救急部長を拝命いたしました梅村武寛と申します。
 琉球大学病院救急部は、米国施政下から本土復帰した2年後の1974年、琉球大学保健学部附属病院時代に総合病院として承認されて以来の歴史を有する診療部門です。大学院医学研究科救急医学講座は、2002年に初代教授久木田一朗先生によって開設され、私は2代目教授として赴任したことになります。この由緒ある講座・部門を任されることに身の引き締まる思いです。
 私は福岡県出身で1995年に熊本大学医学部を卒業、同大学整形外科で初期研修を開始しました。2002年から福岡大学病院救命救急センターで救急医としての修練を行い、2014年に沖縄県立南部医療センター・こども医療センターの救命救急センター長として赴任しました。そこで、沖縄と沖縄県外方式をミックスした救急医療体制を構築してきました。
 救急部としての使命は、ともかく目前の患者さんの生命を守ること、その為には地域の医療機関・現場とのスムーズな受け入れ・橋渡しに徹しながら、的確な救命救急処置が行えることに尽きると考えています。
 今後は、2025年に予定されている当病院の西普天間移転を機に、救急部から高度救命救急センターに改編することを目指します。同時に救急医が主体的に働く救急医療体制を確立し、地域の医療機関・病院前救護との連携のため琉球大学病院の窓口となれるよう努力いたします。
 今後とも何卒よろしくお願いいたします。

就任の挨拶 西江昭弘 放射線科科長「琉球大学病院の最先端の放射線医療にご期待下さい」


 2021年7月1日付けで琉球大学病院放射線科長を拝命しました西江昭弘と申します。私は1994年より主に画像診断医として診療を行っており、腹部領域の画像診断を専門にしています。どうぞよろしくお願いいたします。
 画像診断の進歩は目覚ましく、コンピュータ断層装置(CT)、磁気共鳴画像検査(MRI)や核医学検査など挙げられますが、検査における放射線被曝を可能な限り抑える手法、これまで見えなかった小病変を捉えることができる装置、大きさや形態だけでなく病変の内部性状や機能が分かる撮像法なども開発されてきました。これらを用いることで安心して検査を受けて頂ける上に、新たな情報も加わり、画像診断の精度が向上しています。また、放射線治療や、カテーテルや経皮的に針を刺して治療を行うInterventionalRadiologyも放射線科の重要な仕事です。外科的治療に比べて侵襲性が少ないことが利点であり特徴と言えますが、放射線治療では病変により集中的に照射できる手法、InterventionalRadiologyでは非常に利便性の良いデバイスが開発されるなど、これらの発展も止まることを知らず、現行の治療法に加えて新たな選択肢の一つになっています。
 琉球大学病院放射線科はまさに上記を実践している施設です。検査・治療をご希望の方はどうぞお気軽にご相談ください。チーム一丸となって確実かつ安全な放射線医療の提供に努めて参りたいと思います。