トピックス 学内新型コロナワクチン接種 筋肉注射トレーニングを実施

 新型コロナウイルス感染が広まる中、県内での新型コロナウイルスワクチン接種の実施拡大は急務となっています。これまで琉球大学病院では院内ワクチン接種を皮切りに、離島など地域でのワクチン接種に協力してきました。さらに8月には琉球大学職域ワクチン接種が開始となり、今後のワクチン接種拡大に備え、病院職員だけでなく、臨床現場を離れていた看護師や保健学科教員がワクチン接種に協力することになりました。そこで、臨床から離れ注射の手技が不安、練習したいという要望に応え、8月6日、10日に学内筋肉注射トレーニングをおきなわクリニカルシミュレーションセンターで行いました。
 トレーニングでは、接種希望者の確認や感染予防、安全な接種の実施を目標にセンター医師と看護師が実際の体験を交え指導にあたりました。まず、予診表を確認することから始まり、正しい手指消毒を行った後、2人一組で筋肉注射シミュレータを用いて実技演習です。今回のトレーニングでは、保健学科教員や保健管理センター看護師、産業保健師が参加しました。
 最初は久しぶりの筋肉注射で不安との声も聞こえましたが、トレーニングが始まると積極的にお互い何度も手技を確認しながら実施し、中には終了時間を過ぎても練習を続ける参加者もいました。実施後「実際の感覚を体験できた」「最新の知識・技術が確認できた」などの意見を頂きました。また、実際に接種会場で業務に従事した参加者からは「練習したおかげで実際のワクチン接種では不安なく行うことができました」との声も頂きました。トレーニングを開催することで実際接種に参加する方の不安の解消に繋がり、効果的な研修になったと思います。さらにシミュレーションセンターでは、新型コロナウイルスワクチン接種に係る臨床検査技師、救急救命士を対象とした筋肉注射の研修も行いました。センターでは、今後も状況に則したトレーニングを実施していきたいと考えています。

トレーニングの様子
トレーニングの様子