眞榮城智子 看護部長 就任の挨拶 強くしなやかな看護部へ!

 2021年4月1日に看護部長に就任しました眞榮城智子と申します。どうぞよろしくお願いいたします。2020年から続く新興感染症のパンデミックのなか、院内多発感染という医療災害ともいえる経験をしました。そのなかでも「できることは何か」「何が最善か」と試行錯誤しながら求められる看護を安全に提供できること、閉塞感の中であっても倫理的配慮や個別を重視した看護の提供に努めてきました。新興感染症の収束については、この先の予測がつかない状況ではありますが、2025年の西普天間への病院移転に向け、病院機能拡大に対応できる人材育成に取り組んでいきたいと考えています。移転後は高度救命救急センター設置や集中治療部増床が予定されており、クリティカルケア看護の提供が求められています。院内エキスパートナース育成制度の活性化や特定行為研修修了生の活動推進など、臨床判断に基づいた看護介入に繋げていきたいと思います。特に、特定行為実践への期待は高まってきておりますので、「特定行為は医師の指示のもと手順書に基づいて実施できる」ことの周知と特定行為研修修了生の実践後の支援体制を強化してまいります。特定行為活動推進には医師の皆様のご理解が必須であると認識しております。ご支援賜りますようよろしくお願いいたします。
 熟練したケアが求められている一方、当院では毎年50名近い新人看護師が入職し、臨床経験5年未満の看護師が4割程を占めておりますので、若いなあと感じることでしょう。柔軟に受け止め様々なことを吸収できる力を持つ強力な財産でもあります。看護部理念である「専門的知識の基づいた看護実践を思いやりの心で実践する(知識、技術、思いやりの心)」を伝え、自立して行動し看護にやりがいを感じる看護師を育てていきたいと思います。
 どのような状況においても最善を考える、できることを考え行動する、求められる姿を想像し柔軟な考えを持ち作り上げていく、互いを信じ助け合う組織が強くしなやかな看護部となると信じ、これからの課題に取り組んでいきたいと思います。皆様のご支援とご協力をよろしくお願いいたします。