輝くスタッフ紹介3:リハビリテーション部『先進医療を支えるリハビリテーションを!』

南部路治 リハビリテーション部技士長  リハビリテーション部技士長の南部路治です。北海道札幌市の出身で、様々の御縁があり琉球大学に来て9年目となります。平成28年4月より技士長職を拝命し、今年で4年目になりました。今後とも宜しくお願いします。
 さて、当部署は令和元年5月より32名(PT19名、OT8名、ST4名、事務官1名)体制になったことに加えて、4月より大屋教授が新部長となり、病院長肝いりの部署となりました。先進医療を支えるリハビリテーションの提供を目標に、4つのチーム(心大血管・運動器・脳血管・呼吸器/がん)に分かれ、ICU・一般病棟から早期離床や早期リハビリテーション介入を進めています。さらに、院内の診療科医師や看護師、他職種スタッフとの顔の見える関係だけではなく、後方支援病院や地域事業所のスタッフ等とも、退院後シームレスなリハビリテーションを提供できるよう、合同カンファレンスや勉強会等も実施しています。
 また、当部署のスタッフには大学院進学をすすめ、現在では医学修士修了者が5名、さらに博士過程2名、修士過程4名が在籍し、執筆(原著・寄稿論文)や学会発表で多数のスタッフが活動しています。今後とも県内のリハビリテーション専門職に対して、研究・教育の分野で幅広く活躍できる人材を育てていけるよう、大学病院で担っていきたいと考えています。


特集コーナー ぎのわんシティFMより1:<沖縄県の脳卒中の現状>

崎間洋邦 第三内科  脳卒中を大きく分類すると、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血の3つにわけられます。
 沖縄県の脳卒中の発症数は脳梗塞を中心に増えています。沖縄県医師会を中心とした「脳卒中地域連携パス」の解析結果では、沖縄県では年間3千人余の新規発症者がいるとみられています。男性が6割、女性が4割で男性に多い状況です。平成26年度のデータになりますが、県内21病院のDPCデータをみると、その中でも脳梗塞が6割、脳出血が3割、クモ膜下出血が1割となっています。『脳卒中データバンク2015』による全国データと比較すると、全国では脳梗塞が7割を超えて脳出血は2割程度です。このことから、沖縄では脳梗塞よりも脳出血の割合が多くなっているのがわかります。沖縄県の脳出血患者を年代ごとにみてみると、40代、50代で非常に多くなっています。脳出血の主な原因として高血圧が挙げられ、沖縄県の脳卒中予防においては、若中年者の高血圧対策が特に重要と考えられます。