古泉英貴 眼科長 琉球大学大学院 医学研究科眼科学(眼科)講座教授

新任教職員紹介 沖縄県の眼科医療の未来のために
 この度御縁を頂き、平成29年10月1日付で琉球大学眼科学講座教授・附属病院眼科長に就任致しました古泉英貴こいずみひできと申します。専門分野は黄斑疾患・網膜硝子体疾患の診断と治療です。とりわけ、欧米における失明原因第一位であり、高齢化社会の到来と共に本邦でも急増中の加齢黄斑変性に関しては、国内でもトップクラスの診断力とそれに基づいた最適治療を提供してきたと自負しています。私は京都生まれ、京都育ちの生粋の京男であり、琉球大学に着任して約3ヵ月が経過しましたが、温暖な気候も、食べ物も、とても気に入っています。この素晴らしい沖縄の地で、一歩ずつ着実に、優秀な医局員と共に歩みを進めていきたく思います。
 診療に関しては従来までの伝統を引き継ぎながら、私の専門領域の潮流を加え、沖縄県における地域医療の発展に精一杯貢献したいと思います。確固たるエビデンスに基づいた安全で確実な治療を提供すると同時に、世界の眼科学の動向を常に捉え、先端診断技術および治療法の積極的導入を行いたく思います。また、診療技術の面だけでなく、常に患者さんの心に寄り添った医療を、チーム一丸となって心掛けていく所存です。
 琉球大学病院が県下の最終医療機関であることを自覚し、沖縄県の眼科医療の発展のために全力投球させて頂く所存です。何卒皆様、宜しくお願い申し上げます。

中央診療施設等の紹介 未来を担う医療者育成にご協力を

原永修作総合臨床研修・教育センター特命准教授
 平成29年10月1日付で総合臨床研修・教育センターの特命准教授を拝命いたしました原永修作はらながしゅうさくと申します。今回は当院における臨床研修について紹介させていただきます。“臨床研修”とは国家試験に合格後に行う2年間の研修のことで、医師として必要な姿勢・態度、専門分野に限らず日常の一般的な診療に適切に対応できる基本的な診療能力を身につけることを目的としています。当院は多数の医療施設と提携したRyuMIC(リュウミック)という名称の臨床研修を行っており、すでに250名を超える医師が研修を終了し県内外の医療施設で活躍しています。「RyuMIC」とは地域を愛し、見つめる(Ryukyu)、質の高い医療と豊かな教育環境(Medical)、病院・診療所の連携(Interactive)、研修医・指導医・病院の協力(Collaboration)というコンセプトの頭文字をとったものです。この精神にのっとった研修プログラムの中、研修医の先生方は指導医や医療スタッフのもと日々研鑽を積んでおりますが、知識、技術、接遇面など、まだまだ十分とは言えず、患者さんや御家族の皆様にご不快な思いをさせてしまうこともあるかと思います。我々のみでは「質の高い医療を提供できる感性優れた医師」
左:新垣涼子医師 中央:國吉幸男教授 右:仲榮眞盛保医師

研修医レクチャーの様子

の育成には不十分であり、患者さんや御家族の皆様のご理解とご協力も重要だと考えております。厳しくかつ温かくご指導いただければ幸いです。皆様と共に沖縄のそして日本の医療の未来を担う医療者を育成できればと考えております。どうぞよろしく御願い申し上げます。