輝くスタッフ紹介 がん看護専門看護師海外研修を通しての学び

伊波華 がん看護専門看護師
 皆さま、こんにちは。2015年4月から看護部・緩和ケアセンターに所属しておりますがん看護専門看護師(OCNS)の伊波華いははると申します。専門看護師は「実践、相談、調整、倫理調整、教育、研究」といった6つの役割を担っています。主な院内活動は、外来診療の場で患者・家族へのがんと診断を受けた後の精神的支援、病気や治療に伴う身体的苦痛症状への対応、看護師からの患者・家族への対応相談や教育的支援、緩和ケアチームの一員として横断的に活動しています。
 昨年9月、私は日本がん看護学会による「がん看護専門看護師海外研修助成事業」の助成をうけ、米国サンフランシスコのUCSF Medical Centerで5日間の研修を受ける機会を得ました。研修では、米国におけるがん医療の現状を学び、米国OCNSの実践活動はシャドーウィングについて間近で学び、専門看護師の役割について意見交換を行いました。正直、自分の英語力には不安も抱えておりましたが、現地のスタッフの方々と積極的にコミュニケーションを図ることで、同じがん看護に携わるスペシャリストとしての熱意を共有することができました。海外から日本の医療を見つめ直すと、日本人のきめ細やかな“目配り”、“気配り”、“おもいやり”といった「おもてなしの精神」が根っこにあることに気づき、改めて誇りを感じました。
 このような貴重な海外研修の経験が出来たことを心より感謝し、今後も国際的な視野を広げつつ、患者・家族に寄り添い続ける看護が提供できるよう邁進してまいります。どうぞ院内でお見掛けの際は、お気軽に声をお掛け下さい。

輝くスタッフ紹介 救急看護を通して日々精進

又吉努 救急看護認定看護師
 こんにちは。救急部に所属している又吉努またよしつとむと申します。私が働く救急部は、365日24時間、軽症から重症まであらゆる救急患者を対応する「救急外来」と救急患者のなかでも重症である患者を受け治療する「救急病棟」と二つの役割を持っています。私は、救急病棟で勤務していますが、たまに救急外来での勤務もあるので、見たことある!という方もいらっしゃるのではないかと思います。突然の事故によるケガや体調の悪化により不安を抱いている患者さんとその家族の方へ少しでも不安を軽くするような対応を心がけていますので、気になることがありましたら、気軽に声を掛けて下さい。
 救急受診された患者さんには「院内トリアージ」を行っています。これは、問診の際に看護師が患者さんの症状や状態により、重症度・緊急度を判断して判定に従って診察の順番を決めることで、緊急処置が必要な患者さんの命を救うために重要です。トリアージを行う看護師の責任も大きいため、日々振り返りを行い適切な判定ができるよう学習を続けています。
 また、救急看護認定看護師として救急部看護師だけでなく、院内の看護師をはじめレントゲン技師などの職員に対しても、緊急時に必要な救命処置など勉強会を行っています。来院された患者さんとその家族に安心して頂けるような体制を作ることが役割の一つであると思っています。私一人で活動するには難しいなか、協力してくれる頼れる仲間とともにこれからも頑張っていきたいと思います。