琉大病院と徳明会が協定締結災害発生時における緊急支援物資を提供

 琉球大学医学部附属病院では、一般財団法人徳明会との間で、災害時の協力等に関する協定を去る平成28年11月8日に締結しました。
 沖縄県は、災害用物資の輸送が「航空便」か「船便」のみで、陸路での援助が見込めない状況であり、地震・風水害等の災害が発生した場合に、物資を速やかに確保する必要があることから、琉大病院に対する物資提供を目的として、徳明会との間で災害時の協力等に関する協定を締結しました。
 この協定締結により、琉大病院が被災した場合でも、患者、教職員及び外来者等に対し、食料、飲料及び紙オムツ等の日用品を速やかに提供できることから、災害発生時における医療活動がより迅速かつ確実に遂行でき、いっそうの地域社会への貢献が期待されます。

九州・沖縄ブロックDMAT技能維持研修

 去る平成29年2月4・5日、宮崎大学医学部清武キャンパスにて九州・沖縄ブロックDMAT技能維持研修が行われ、沖縄県から琉球大学医学部附属病院、県立北部病院、県立中部病院、県立南部医療センター・こども医療センター、南部徳洲会病院が参加し、本院からDMAT隊員の大内元、玉城佑一郎、金城沙知、佐久川卓が参加しました。
 DMAT(Disaster Medical Assistance Team)とは、大規模災害や多傷病者が発生した事故などの現場に、急性期(おおむね48時間以内)に活動できる機動性を備えた医療チーム(医師、看護師、業務調整員から構成)です。DMAT隊員資格の有効期限は5年で、資格を継続する場合は、「DMAT技能維持研修」を2回以上受講する必要があります。
 研修では、発災後に自院の様々な資源を把握した上で、自院の医療従事者や各医療機関と連携を図り、どのように機能させていくかを仮想災害でリーダーとして行い、実際の災害時には、混乱した院内で災害医療訓練を受けた事がない医療従事者と連携して、予想しない事例にも臨機応変に対応する必要があります。
 今回の研修に参加することにより、災害医療が進化している事に気付かされ、知識や技能を再構築したうえで、不安材料を解消し、自信へと繋げていくことができ、技能向上に繋がりました。
 研修への参加には、関係部署の同僚への業務負担を強いることもありますが、研修参加に際し、協力いただいた院内の関係各部署の医療従事者へ感謝の意を込めて報告させて頂きます。

技能維持研修の様子