琉大病院HOTLINE
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小児科 講師
(おかむらたかゆき)
岡村隆行先生

 骨髄移植などの造血幹細胞移植は、白血病や再生不良性貧血など血液・悪性疾患に対する有用な治療法の一つです。その中で、親族でない健康なボランティアの方から頂いた骨髄を患者さまに移植をすることを「非血縁者間同種骨髄移植」といい、日本では骨髄移植推進財団(いわゆる「骨髄バンク」)を介して約8000例の移植が行われています。骨髄バンクでは、ドナーの方の安全を守るため、また安全に骨髄移植を遂行するため、厳しい施設基準を設けています。

 当院は、1999年に骨髄バンクの採取・移植施設として認定されましたが、2000年に骨髄採取時の事故のため採取施設としての認定が停止となりました。県内に骨髄バンク認定基準を満たす施設がなくなり、沖縄県在住の約90人のドナーの方と55人の患者さまが骨髄提供や骨髄移植を行うために県外での入院を余儀なくされ、非常に大きな負担を強いられることになりました。

 このため、当院では第二内科と小児科を中心に、再認定に向けて様々な面から安全性を検証し、さらに各部門との綿密な協力体制を築き上げました。

 これらの努力が認められ、2006年10月に骨髄バンクの採取・移植施設として再認定されました。現在、琉大病院は県内で唯一、非血縁者間同種骨髄移植のみならず、臍帯血移植、自家移植など様々な造血幹細胞移植に対応できる病院となり、患者さまに応じた最適な移植の施行が可能となりました。

 今後診療科を越えた協力体制のもと、ドナーの方や患者様の安全を十分確保し、非血縁者間同種骨髄移植はもとより先進的で質の高い医療を提供する大学病院の責務に貢献したいと考えておりますのでよろしくお願い致します。


※臍帯血(さいたいけつ)
臍帯(へそのお)に含まれる血液。造血幹細胞を多く含むため、白血病などの治療に活用される。
 
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