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 原因となるウイルスの種類が異なります。したがって症状や合併症、流行の大きさなどが異なります。普通の「かぜ」は鼻汁やのどの痛み、微熱、寒気など比較的軽症ですが、インフルエンザは急に38〜40度の高熱や全身に症状がでるのが特徴です。その他関節痛、筋肉痛、腰痛などが5日間程続きます。体力のない高齢者や乳幼児などは気管支炎や肺炎を併発しやすく、重症化すると脳炎や心不全を起こすこともあり、命にかかわることもあります。  
 インフルエンザは健康な人でもワクチンを受けていないと90%以上の人が発症しますのでワクチンによる予防が最も大切です。その他にうがいは喉の乾燥を防ぐ役割があります。イソジンガーグルなどの薬剤は使う必要はありません。手からも感染するので手洗いはとても重要です。マスクはある程度の予防効果はあります。またインフルエンザにかかった場合に周囲にまき散らすのを防ぐ役目もあります。  
 心臓、肺、腎臓などの持病をもつ患者さんや体力の低下した高齢者、子供さんは重症化することがあるので、発症してからできるだけ早くインフルエンザの特効薬(遅くとも48時間以内が望ましい)を服用します。薬は症状が軽快しても途中で止めずに、症状のぶり返しやウイルスの耐性化防止のためにも最低でも4日間以上は飲むようにしましょう。
 世界中のインフルエンザ薬の30%を日本だけで使っているといわれ、流行期には薬が足りなくなる現象が起きています。体力が充分にある健康な人は服用しなくても1週間程で回復します。解熱後も4〜7日間はウイルスが体に残っています。周囲に感染を拡げないよう注意しましよう。
 
 

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