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放射線源交換時被ばく事故レポート#9

放射線被ばく事故について最終報告

病院長 小椋 力

本年6月30日午前10時頃,当院で放射線被ばく事故を発生させ,関係者,地域住民の皆様に多大の御心配をおかけし申し訳ありませんでした.またマスコミ報道などへの対応もあり,関係各所への連絡が遅くなったことをおわび申し上げます.

放射線医学総合研究所からの最終報告(レポート#8)にもありますように幸い2人の被ばく者には現在のところ放射線障害はまったくありませんでした.再発防止対策などにつきましては,院内の附属病院放射線安全委員会を頻回に開催し,とくに第4回の委員会西原町,県福祉保険部,南部保健所,浦添警察署,東部消防組合消防本部の代表者に参加していただき御意見を伺いました.その結果,すでに本ホームページで紹介しましたごとく放射線事故緊急連絡方法フローチャート,緊急時作業・対応マニュアルの作成を含めて規約を改正いたしました.放射線作業従事者の再教育を徹底することも含まれております.装置の修理,規約の改正などの結果を踏まえて,科学技術庁,学長などから事故を発生させた治療装置を使っての治療を再開してもよいとの許可が得られましたので,この旨,関係各機関に通知し,7月27日から治療を開始しております.今後,被ばく者2人の健康を見守ること,再発の完全防止が当院に課せられたテーマですが,これで本事故は一応の決着を見たことになります.

皆様には多大の御心配をおかけしましたが,この事故を契機に地域との連携の重要性をあらためて痛感いたしました. 本事故を契機に病院は変わります.二度とこのような事故を発生させないことと,地域に愛される病院にします.その一環として「患者様」を受付などでお呼びするさい「さん」ではなく「さま」と呼ぶよう努力することになりました.今後とも変わらぬご支援をいただきますようお願い申し上げます.

以上