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危機管理計画の概要

 

  • 前書き

    琉大病院の危機管理計画では,ライフライン等の環境,医療機器等の物品,ならびに人員体制など,可能な限りの努力を全院を挙げて,相当の時間と予算とを費やしながら,準備してまいりました.
    医療従事者をはじめとする人員の待機体制等については,前述したとおりです.
    ここでは以下に,医療機器やシステム,ならびにライフライン等について,その準備状況の一端を御説明いたします.

  • 医療機器について

    医療機器の対応状況の調査,修正や買い替え,模擬テストなどは,既に完了しています.
    それでも万が一に備えて,もし動作不良等が生じた場合の対策を講じたところです.たとえば,以下のような準備です:

    • 点滴ポンプ → 点滴セット
    • 自動血圧計 → 水銀血圧計と聴診器

    このような代替手段に必要な物品も,既に取り揃えたところです.

  • システムについて

    病院情報システムや検査部などの部門システムについても,プログラムやデータの調査,修正,模擬テストなどは,既に完了しています.
    それでも万が一に備えて,もし動作不良等が生じた場合の対策を講じたところです.たとえば,以下のような準備です:

    • システム運用 → 紙の伝票による運用に切り替え
    • 自動処理運用 → 紙の伝票と手動操作に切り替え

    このような代替手段に必要な物品も,既に取り揃えたところです.
    また病院情報システムについては,年末年始にはシステムエンジニアが待機する体制を敷いています.

  • ライフラインについて

    電気,上水,ガスなどのライフラインの供給が停止した場合についても,既にその対策を講じたところです.たとえば,以下のような準備です:

    • 電力供給の停止 → 自家発電装置への切り替え
      → ポータブル発電機の設置
      → 懐中電灯などの準備
      → 電池で動く医療機器への切り替え
      そのほか..
    • 上水供給の停止 → 節約の徹底
      → 優先順位に即した院内供給
      そのほか..
    • ガス供給の停止 → プロパンガスの準備
      → プロパンガス用コンロの準備
      → 調理方法の工夫
      そのほか..

    このような代替手段に必要な物品等も,既に取り揃えたところです.
    したがって数日間程度のライフライン停止には充分に堪えることができる体制となっています.
    ただし若干の制約が生じることはあるでしょうが,これはやむを得ないことです.