「治験ってなに?」

 新しいお薬が開発されるには、十年以上の年月がかかっている事をご存知ですか?はじめは、製薬会社の研究室で薬の候補になりそうな物質を見つけ、次に、動物に対して効き目・安全性を確認していきます。最終的には、人に対して効き目・安全性を確認するための試験を行います。この人に対して行われる臨床試験のことを『治験』といいます。

《新薬ができるまで》   
実施期間
研究室での実験を通じて、数多くの新しい薬の可能性があると
判断されるものを選別します。(候補化合物決定)
→ 2年〜3年
↓
   
選別した化合物の効果と安全性を調べるため、ネズミ、ウサギ、
イヌなどを使った動物実験を繰り返し行います。(非臨床試験)
→ 3年〜5年
↓
   
治験 第一段階 健康な成人を対象に、治験薬の安全性を調べます。
また、治験薬がどのくらいの時間で体内に吸収され
、排泄されるか調べます。
→ 5年〜10年
第ニ段階 少数の単独症例の患者様に治験にご参加頂き治験薬
の使い方(用法及び用量)の確認を行います。
第三段階 多数の患者様に治験にご参加頂き既存の薬などとの
比較、最終的な治験薬の安全性・効き目・使い方な
どの確認を行います。
↓
   
承認申請
   

 候補化合物の選別から治験にたどりつくまでの間に、少しでも危険性がある場合は、試験は直ちに中止されます。すぐれた効果が期待でき、安全性の高い薬の候補化合物が非臨床試験、治験をへて承認申請されます。最終的には、承認された薬の候補化合物のみが『お薬』として一般の診療で使用されます。
『治験』とは、より効果があり、副作用の少ない薬を提供するための大切なプロセスのひとつです。協力して下さる患者様一人一人の思いが新しい薬を作っていきます。
 治験を行って頂ける患者様の治験ボランティアとしての登録をお勧めいたします。

(治験管理室)

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尿漏れ!治せます!コントロールできます!


 泌尿器科外来では、医師と看護職員が協力して、尿漏れ(尿失禁)でお悩みの方に、尿失禁の相談、診断、治療、薬物療法、行動療法、予防などについて熱心な取り組みを行っています。「尿失禁は年のせいでしょう!こんなにひどい人は私一人でしょ!」と一人で悩んでいらっしゃる患者様に出会ったりします。 
 腹圧性尿失禁に対してTension-free Vaginal Tape(TVT)の手術が有効であります。軽い尿失禁では骨盤底筋体操を指導しております。その体操を継続させる目的で秦野直先生と菅谷公男先生が骨盤底筋体操誘導機器を開発しました。現在、特許申請中であり、その機器を沖縄県内と県外の患者様が使用して有効でありました。
 4月20日に東京国際フォーラムにて、大湾知子先生が第90回日本泌尿器科学会総会で報告して全国向けに発信しました。
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外来日:毎週火曜日
(泌尿器科外来 内線1304)



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