「スト−マ相談室」の開設について

 この度、総合診療センターの看護相談室におきまして「ストーマ相談室」を開設いたしました。相談室ではWOC認定看護師によるストーマケア、褥瘡ケア、スキンケアのアドバイスを行っていきます。WOC看護認定看護師(Wound Care・Ostomy Care・Continence Care)とは、創傷ケア、オストミーケア(人工肛門・人工膀胱を有する人(オストメイト)の直接的ケア)、失禁ケアを実践する専門ナースのことです。スキンケアを中心に、健康な皮膚を保護し、さまざまな刺激からの皮膚障害を予防すること、又、障害された皮膚はできるだけ早く治癒へ向かわせることを目的にして質の高いケアを提供していくことを目指しております。現在、WOCナースは次のような活動をしています。

「オストミーケア」
ストーマ造設術予定の患者様の不安をできるだけ軽減できるよう手術前から関わり、ストーマが受容できるように精神的サポートをしていくこと、手術後はストーマケアの自己管理にむけての直接的なケア方法の指導や社会復帰にむけての退院指導を行っております。退院後はストーマ装具の交換や自己管理の方法や社会保障制度の紹介、患者会の紹介、など自宅での問題解決へむけての指導を行なっています。
「創傷ケア」
一日の大半をベット上で過ごすことが多くなった時、同一体位・圧迫によって生じる褥瘡(床ずれ)ができないようにマットレスの調整、体位の工夫、できてしまった創に関しては感染などの合併症を起こさないようにして、早くきれいに治癒できるケア方法、在宅でできる創の管理方法について御家族への指導などを行なっています。
「失禁ケア」
失禁によっておこる肛門周囲のスキンケアを中心に、失禁対策、失禁ケア用具の選択などを行い失禁によって生じる問題を解決できるようアドバイスを行っています。
ストーマケア・スキンケア・褥瘡についてお困りのことがございましたらお気軽にお立ち寄り下さい。

(ストーマ相談室)

ストーマ相談日: 水曜日、金曜日 13:00〜16:00
場 所: 在宅療養指導室
(実際のケアの指導がある場合は、総合診療センターにて行ないます)
ストーマ外来日: 水曜日13:00〜16:00(要予約制)第一外科で受付
場所: 外科外来
担当: 第一外科 長濱正吉医師、WOCナース 平良智恵美
  *上記以外の日時でも常時相談はいたしており、ご連絡は外科外来に
お願いします。
*病棟訪問:ストーマケア依頼用紙、創傷ケア依頼用紙に必要事項を
記入していただき、外科外来まで提出をお願いします。

  ケア開始 ケア開始2ヶ月 ケア開始5ヶ月
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実践にいかす高齢者の介護

 琉球大学医学部保健学科にて、保健医療学講座主催の市民公開講座「実践にいかす高齢者の介護」を平成14年3月31日に開催しました。本公開講座は、高齢者の健康支援・QOLの向上に寄与することを目的に看護系教官を中心としてプログラムを構成しました。地域の皆様と高齢者介護について多くの学びができるよう努め、実践の場において役立つ講義と実技を企画致しました。76名の一般市民の参加者で活発な質疑応答が繰り広げられ盛況裡に終了しました。また、沖縄県医科学研究財団から助成を承りましたことに心から感謝申しあげます。 

(保健医療学講座実行委員長 砂川洋子)
(事務局:大湾知子、高良武博、他看護系教官)

 

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