琉球大学医学部附属病院で消防訓練を実施

 

  琉球大学医学部附属病院は、平成13年12月6日(木)午後3時から約1時間にわたって消防訓練を実施した。この消防訓練は、夜間・休日等における火災発生時の通報連絡や初期消火、避難誘導及び救護など一連の即応体制を訓練により確立し、初動自衛消防組織の各班の任務の遂行と、職員等の防火思想の向上を図ることを目的としたものである。

 訓練は、夜間(午前2時)に4階病棟デイルームでの火災発生を想定し、公設消防署及び医師、看護婦、各当直者及び夜間勤務者(初動自衛消防隊員)への通報連絡・正確な情報伝達・初期消火、入院患者(職員による模擬患者)さんの避難誘導・救護等と、公設消防隊員による救出・消火訓練等が実施された。参加者全員、緊迫感の中に無事訓練を終了することができた。訓練の後に東部消防署長から「今回の訓練は入院患者の避難誘導がスムーズに行われた。」との講評があった。

 金澤病院長から「今日の訓練を生かして、さらに気持ちを新たにして防火意識の向上を図りたい。」との挨拶があり消防訓練が終了した。

 訓練への参加人員は事務部及び附属病院から初動自衛消防隊員66名、模擬患者40名、諸担当者23名、東部消防署から公設消防隊員35名、ハシゴ車1台、ポンプ車2台、救急車1台、救助工作車1台、指揮車1台の計6台の消防車両が参加した。(管理課)

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    消防訓練終了時に
あいさつをする金澤病院長

 

 

 

治療が終了して退院されたOさん

 

 在宅療養相談室は、毎週火曜日の9時から16時まで、患者様が安心して在宅療養ができるように相談を受けています。在宅療養相談室の活動を、退院時に在宅療養相談室を利用された方の実例を通して紹介します。

 8階東の婦長さんから「明日退院することになったOさんの在宅療養について相談にのって欲しい」と連絡がありました。早速、在宅療養相談を担当している私たち保健学科地域看護学のスタッフが病棟に行き、Oさんとお会いしました。病棟の受け持ち看護婦を交えて、Oさん、ご家族と退院後の療養生活について話をしました。付き添っている奥様は、「病気をする前に比べて、歩き方が不安定になり階段の上り下りや入浴が心配だ」と話されました。しかし、ご家族の一番の気がかりは、「入院しているときは何でも看護婦さんに相談でき、必要な時にはすぐ主治医と連絡を取ってもらっていたけれど、退院したら心配なときにどこに相談したらいいのか」、と言うことでした。「家に帰れるのは嬉しいが、家に帰ってどうなるか分からないのが気がかり」、「今は家に帰ると何に困るのかわからないことが不安」、と繰り返し話されていました。

 お会いした状況からOさんはご家族の協力を得て自宅で療養生活を送ることが出来ると判断しましたが、今後のことや福祉用具の購入時などに地域に相談できる所があると良いと考え、市役所の地区担当保健婦を紹介しました。そして、Oさんの了解を得て、市役所の保健婦にOさんの病気について概略を話し、在宅療養サービスが必要になった時に相談にのって欲しいと依頼しました。また、退院後初めて外来を受診されたときに『在宅療養相談室』に来室されるようにお話ししました。

 Oさんは、退院後初めての外来受診の後、在宅療養相談室を訪ねてこられ、市の保健婦からすぐに電話があったこと、困ったときには琉大病院に電話をすればいいと思うことでとても気持ちが楽になった、と大変喜んで報告されました。

 このようにスタッフは在宅療養に向けての相談を受けています。お気軽にご利用下さい。(総合診療センター在宅療養相談室 小笹美子)

 

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