琉球大学医学部附属病院における今年の動向の主な事項は@大学院保健学研究科における医療系及び関連の短期大学、専修学校・各種学校(専門課程)等の卒業・修了者の受入、A医学科救急医学講座の設置、Bラオス国セタティラート病院改善プロジェクト(JICA)への参加、C医療情報システムの増強等、が予定され対応を具体化しております。
国立大学医学部・附属病院を取り巻く現状は厳しく、今年は国立大学独立行政法人化の方向が具体化されてくると思われます。職員一同は日常の管理運営に努力しています。(総務課)
管理課では現在、平成15年度概算要求事項のとりまとめを精力的に行っており、特に医学部の独立専攻科の設置が、大きな課題としてあります。昨今の大学を取り巻く環境は大変厳しいものがあり、外部評価による大学のランク付けがなされ、実績に応じた予算の配分が世界的教育研究拠点の形成のための重点支援−21世紀COE(Center
of Excellence)プログラム−の中で具体化されるとの見方もあります。そのような動向を踏まえ、本学が他に誇れるような教育研究の在り方として、本学が長年蓄積し、沖縄県の置かれた地理的特性等を踏まえた教育研究の具体的推進のために、「感染制御医科学系」独立専攻科を設置することとしております。
更に、現在の医学教育および医療現場において、医療情報技術を駆使した教育研究、実践的取り組みの在り方を探求していくために、「医療情報学・経営学」講座の設置が必要であります。医学部附属病院の概算要求上の課題といたしましては、薬剤部に助教授ポストを設置することに加えて、沖縄の医療動向を踏まえた部門の強化が必要となります。その対策として理学療法部をリハビリテーション部に格上げし、地域医療により一層の貢献を果たす必要があります。また、大学附属病院としての研究協力の一環としての役割をより一層高めるため、現在の治験管理室を治験管理センターへ拡充することも重要となります。
なお、概算要求とは別に、大学附属病院の経営改善の取り組みとして、経営分析の結果を踏まえて、経営合理化の観点からの具体的な方策として、各診療科、中央診療部門、看護部門、事務部門との連携協力体制の構築が経営管理室を中心に進められていくものと考えております。(管理課)
平成14年4月には、2年毎の診療報酬点数の大幅な改正が予定されています。医療の高度化・専門化が進む中で医療制度も益々複雑化していますが、適正な対応ができるよう頑張ってまいります。
患者様に対する医事課職員の役割は、「より迅速に、丁寧に!」対応することが重要と考えております。また、患者様サービスの点からは、院内設置の投書箱「希望の声」で頂いた貴重なご意見を参考に関係部署と調整のうえ、実現可能なものから順次進めておりますが、今後とも患者様へのサービス向上に努めてまいります。
なお、昨年掲げました食事の選択メニューの拡大につきましては、今年1月から月2回実施ができるようになりました。さらなる充実を目指します。(医事課)