輝くスタッフ紹介:整形外科

沖縄県地域医療支援センター藤田 次郎

 平成26年12月1日に沖縄県地域医療支援センターが設立され、また平成26年12月22日におきなわクリニカルシミュレーションセンター内において沖縄県地域医療支援センターの開所式が開催されました。
 本センターは、地域枠学生の教育及び沖縄県内の医師不足の状況等を把握・分析し、医師のキャリア形成支援と一体的に医師不足病院の医師確保の支援等を行うことにより、医師の地域偏在を解消することを目的としています。
 最も重要な視点は、この事業は沖縄県の委託を受けて設立されたものであること、および沖縄県の財産でもある地域枠の医師の発展を願うものであることです。沖縄県は島嶼圏であり、多くの離島を抱えており、しばしば医師不足が指摘されてきました。また北部地区の医師不足も深刻なものがあります。宮古島、および石垣島での脳神経外科医の不足、さらに北部地区の産婦人科医の不足はマスコミなどでもしばしば取り上げられました。
 今回、琉球大学医学部附属病院内に本センターが設立されたことには大きな意義があると思っています。それは地域枠の医師のみならず、沖縄県全体を視野に入れた新たな離島、および北部地区への医師派遣システムを構築することです。
 琉球大学医学部においても前年度6名の地域枠の学生が卒業し、全員が沖縄県内の病院で研修しています。また今年度の入学者においては地域枠の学生が17名になっており、またこの中には離島出身の学生さんも含まれています。このように地域枠の学生さんが増加してくると、近い将来、離島、および北部地区における医師不足は解消されるものと期待しています。ただし専門医の偏在という問題は残る可能性があり、この問題点の解決も当センターの役割と考えています。また沖縄県地域医療支援センターは、琉球大学医学部附属病院の研修システム、県立病院群の研修システム、および群星沖縄研修センターの研修システムを視野に入れた活動をする必要があります。それぞれの研修病院の特徴を生かしながら、それぞれの長所を理解し、地域枠の学生さんのみならず、沖縄県での研修を選択していただいた多くの研修医のキャリア形成に尽力する必要があると思っています。

上原地区キャンパス移転推進室 発足

當山国江 外来看護師長 平成27年4月から、琉球大学の新たな事務組織として上原地区キャンパス移転推進室が発足しました。
 上原地区キャンパス移転推進室では、キャンプ瑞慶覧(西普天間)の跡地利用として進められている国際医療拠点形成構想の中で、医学部及び附属病院が中心的な役割を担えるよう日々検討を進めております。
 今後、医学部及び附属病院の移転に向けて、大きな夢を描けるような新医学部及び附属病院構想を作成してまいります。