血液浄化療法部の活動

 血液浄化療法とは、腎臓の働きが低下した場合にお手伝いすることを主たる目的としていますが、肝臓が悪くなったり、血液中の薬物や毒素を除いたり、免疫が関係する病気などで不要な蛋白質を除いたりもします。 当診療部は1977年に人工腎臓室として始まり、1995年4月に中央診療部の一つになりました。透析中の患者さんが眼、手足、心臓、副甲状腺などの病気で手術を要する場合、腎臓移植、急性腎不全、肝不全、免疫疾患なども治療しています。透析中のお母さんからの出産もあり、1kg以下の新生児でも小さな機器を使って透析をしています。これらの患者さんの急変に備え、夜間は、何時でも泌尿器科の当直医が対応し、臨床工学技士と看護婦さんの並々ならぬ献身的努力により支えられています。5月の連休、お盆、お正月も腎不全の患者さんのために休むこと無く勤務し、旅行中の患者さんの透析も実施しております。
 平成14年2月に東北大学において、第13回国立大学医学部附属病院血液浄化(人工腎臓)部門連絡協議会が開催されました。全国43施設の中で、我々の血液浄化療法部は、血液浄化療法総治療時間では全国1位で、浄化療法件数では全国で2位でした.これも沖縄での血液浄化療法の重要性と琉大病院における高度先進医療の提供の賜物と考えます。
 沖縄県では、毎年200名余り腎不全患者さんが増加し、現在3000名近い患者さんが透析治療を受けています。当院における血液浄化療法は、ますます重要性を増すと考えています。

(血液浄化療法部部長 小川由英)

 



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