院内感染対策活動

 

 院内感染対策室では、ICD(Infection Control Doctor:感染対策専門医師)5名とICN(Infection Control Nurse:感染対策専門看護婦)3名、感染対策室員並びに事務部職員の協力のもとで、患者様への感染予防ならびに職員の健康管理をめざして下記のような感染対策活動を実施しております。

[中心静脈カテーテル関連性血流感染サーベイランス]

 平成13年7月9日から1週間、ICN津波浩子副部長、上原勝子婦長、大湾知子先生と10階東病棟感染対策室員佐久川廣美副婦長が中心に、文部科学省42国立大学医学部附属病院感染対策協議会の血流感染サーベイランスを第一内科病棟にて試行しました。このサーベイランスは、斎藤 厚第一内科教授はじめ多和田久美子婦長のご協力を得て継続して行われています。なお、厚生労働省サーベイランス事業ではICD伊波 寛先生と健山正男先生が中心に行っています。

[病棟巡視]

 ICN上原勝子婦長を中心に、7月25日(水)午後2時〜5時迄、看護部感染対策小委員会の対策基準に基づき各病棟における職員の手洗い、安全衛生および環境整備状況の評価と指導を行いました。

[麻疹ワクチン接種]

 ICD比嘉 太先生を中心に、第一内科新里 敬先生の協力のもと、1968年以降出生の職員を対象に9月4日〜6日に麻疹の抗体価検査を行いました。今後、結果に基づき麻疹ワクチン接種後に抗体価を測定する予定です。

[医学科実習生のツベルクリン接種]

 ICD比嘉 太先生を中心に、学務課そして感染対策室員の協力のもと、第一回目問診およびツ反接種:9月11日、判定9月13日、第二回目問診およびツ反接種:9月25日、判定9月27日、午後3時〜4時に採血室において医学科実習生に対して2段階法ツベルクリンの接種と判定を行います。

[B型肝炎ワクチン接種]

 副室長佐久川 廣先生を中心に、HBs抗原と抗体検査の結果に基づき陰性と判定された医療従事者を対象としてB型肝炎ワクチン接種を平成13年9月19〜21日に実施いたします。

[ICRニュース]

 ICD久田友治先生を中心にICRニュースを発行しております。

                (感染対策室)

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小児科紹介

 

 21世紀という新しい時代をむかえて世の中は大きく変貌しています。それにつれて私たち小児科医がみた子供たちの世界も大きく変わってきました。豊かな時代が長く続き、子供たちの生活環境もハード面では格段に改善された結果、感染症などの外敵が原因の病気が減少し、肥満、糖尿病などの生活習慣病、体質病ともよべるアレルギー性疾患、あるいは環境不適応による心身症などの精神性疾患の増加が目立ってきています。

 当小児科ではこのような小児疾患の変遷に対応しながら、また沖縄県の小児医療の中核施設として、高度専門医療を県内の子供たちに提供するために、日々鋭意努力して診療、研究をおこなっています。現在は専門診療部門として内分泌、代謝遺伝、血液、腎臓、新生児、循環器、神経にわかれて、それぞれの分野で専門医が診療にあたっております。なお専門診療とは別に、外来には一般診療部門がありますので、どの専門医に診てもらったほうがよいかが判断できない場合はこちらでご相談をしていただければと思います。

 ところで先にあげた生活習慣病、アレルギー性疾患、心身症などの精神性疾患はその病気の成立のメカニズムが非常に複雑ですし、治療も一筋縄でいかないのが特徴です。ですからこれら病気では治療というよりも、病気にかからないつまり予防するという考えがとても大切です。昔から言い尽くされている“いわゆる養生訓”ではありますが、現代の子供たちにおいてこそ、その健康管理において参考となると思いますので御紹介したいと思います。1.早寝・早起き、2.食物は良く嚼んで食べる、3.暴飲暴食は慎む、4.バランスのとれた食事をとる、5.いつも前途に希望をもつこと、6.新鮮な理想と空気を多く吸うこと、7.笑う機会を多く持つこと、8.いつも正しい姿勢をたもつこと、9.適度に運動すること。簡単なようで、忙しい現代社会では意外と難しいかもしれませんが、ぜひ子供たちにすすめてみて下さい。

                  (小児科)

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