臓器提供意思表示の記入の仕方

 以前は,臓器提供のために『ドナーカード』というものがございまして、これは腎バンクに登録することになっておりました。しかし、今は、このカードはありません。『ドナーカード』は臓器提供者のみの意思を尊重して、提供したくない人の意思は無視されることになってしまいます。これでは片手落ちです。

 それで現在では『臓器提供意思表示カード』と名を改め、内容は『3.私は、臓器を提供しません。』の項目もあり、臓器を提供したくない人の意思も尊重するようになっております。また、前述のように『ドナーカード』は登録制でしたが『臓器提供意思表示カード』では登録制ではなく、所定の所を丸で囲んだり、記入して自分で持っている、という具合になっております。

 それでは実際の記入の仕方についてご説明致します。先ず、赤で書いてある希望の数字『1.2.3.』に丸をつけます。『1.』は脳死提供に同意する項目、『2.』は心臓死提供(心臓が止まってから臓器摘出を行い、臓器を移植する方法)に同意する項目、『3.』は臓器提供に同意しない項目、であります。次に、『1.』『2.』ならば提供したい臓器に丸(○)をつけ、提供したくない臓器にバツ(×)をつけます。最後に署名年月日、本人署 名(筆)を書きます。臓器提供意思表示カードに記入したことを家族に知らせるためにも、家族の署名も(自筆)もらっておいた方がよいでしょう。

 あなた様が万一の場合、あなたの臓器の取り扱いについて、残された者へのメッセージとして臓器提供意思表示カードにご記入されてはいかがでしょうか。

(琉球大学医学部泌尿器科 小山雄三)

 (表) 臓器提供意思表示カード (裏)



にぎわった七夕祭り

 今年はじめて、レク活動の一環として七夕祭りを計画しました。

 2000年をしめくくる行事として、時間をかけて丹念に準備にとりかかりました。 職員の厚意で、大きな竹を自宅から持ち込み、創作活動の得意な患者さんが中心となって素晴らしい短冊や七夕飾りがつくられました。

 レク担当ナースは、地域の老人クラブの方々より盆踊りの特訓をうけて、それを患者さんや職員に教えて最高の気分で、当日を迎えました。 女性の患者さんは、自宅から浴衣を取り寄せ看護婦が着付けを手助けして、可愛い浴衣姿に変身され、どの顔もにこにこでした。 男性患者さんは、やきそば、お好み焼き、おにぎり等を医学部の学生さんと共に担当されおいしい作品の出来栄えに大満足でした。安里屋ユンタの音楽で盆踊りが始まると、はじめは、はにかんでいた患者さんも女性患者さんや、看護婦のリードでみんなが輪になって踊りを楽しむことができました。 保健学科の学生さんもボランテイアで参加し祭りを盛り上げました。踊りの後はみんなの手作り料理をたべながら一足早い七夕祭りと、盆踊りの夕べを心ゆくまで楽しみました。

 私達は、毎日の生活を家族をはじめ、近所の人や、親しい友人などとの関係の中ですごしています。しかし、病気のため長い療養生活を送っている患者さんにとって、心のつながりのある人たちとの交流が疎遠になって、季節の行事に参加することも少なくなっているのが現状です。その意味で当科におけるレクレーションは、多くの仲間と交流ができる社交の場として役立ち、治療の助けとなっているといえます。

(5階東病棟 洲鎌則子)




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