臓器提供意思表示の記入の仕方
以前は,臓器提供のために『ドナーカード』というものがございまして、これは腎バンクに登録することになっておりました。しかし、今は、このカードはありません。『ドナーカード』は臓器提供者のみの意思を尊重して、提供したくない人の意思は無視されることになってしまいます。これでは片手落ちです。
それで現在では『臓器提供意思表示カード』と名を改め、内容は『3.私は、臓器を提供しません。』の項目もあり、臓器を提供したくない人の意思も尊重するようになっております。また、前述のように『ドナーカード』は登録制でしたが『臓器提供意思表示カード』では登録制ではなく、所定の所を丸で囲んだり、記入して自分で持っている、という具合になっております。
それでは実際の記入の仕方についてご説明致します。先ず、赤で書いてある希望の数字『1.2.3.』に丸をつけます。『1.』は脳死提供に同意する項目、『2.』は心臓死提供(心臓が止まってから臓器摘出を行い、臓器を移植する方法)に同意する項目、『3.』は臓器提供に同意しない項目、であります。次に、『1.』『2.』ならば提供したい臓器に丸(○)をつけ、提供したくない臓器にバツ(×)をつけます。最後に署名年月日、本人署
名(筆)を書きます。臓器提供意思表示カードに記入したことを家族に知らせるためにも、家族の署名も(自筆)もらっておいた方がよいでしょう。
あなた様が万一の場合、あなたの臓器の取り扱いについて、残された者へのメッセージとして臓器提供意思表示カードにご記入されてはいかがでしょうか。
(琉球大学医学部泌尿器科 小山雄三)
(表) 臓器提供意思表示カード (裏)
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