琉球大学医学部 眼科
(高次機能医科学講座視覚機能制御学)
Modified: Thursday, June 14, 2007

特色

澤口昭一教授、酒井 寛講師を中心に、我が国トップレベルの緑内障診断と治療が行われている。特に沖縄県に、原発閉塞隅角とそれに伴う緑内障が多いことを見いだし、治療的白内障手術が有効であることを示し、実践している。

早川和久准教授、中村秀夫講師を中心として、網膜硝子体疾患(網膜剥離・糖尿病網膜症・黄斑円孔・網膜静脈閉塞症など)の手術治療がおこなわれ国内トップレベルの治療成績を示している。

加齢性黄斑変性症に対する光線力学的治療のための専用病室をもつ県内唯一の医療機関で、金曜日午後にレーザー施行し厚生労働省の基準どおり日曜まで入院加療をお願いしている。

城間弘喜助手を中心に、眼表面再生医療が行われている。国内ドナーによる全層角膜移植を当院で行うが、慢性的なドナー不足に対応する目的で、近接する関連病院(ハートライフ病院)にて米国輸入角膜を用いた全層角膜移植術を行っている。

沖縄県のみならず与論島 奄美諸島など鹿児島県の一部の眼科診療をもカバーしており、地域眼科医療への貢献度が高い。離島の県立病院への医師派遣も積極的に行っています。

民間病院、眼科クリニックとの連携を密にとることで、細やかでかつ先端の眼科医療を患者様に提供いたします。

専門分野で学会をリードする指導者のもとに赴き(国内外留学)専門性の高い研修が可能です。

Our Approach

]緑内障グループ、角膜グループによる久米島スタディー(疫学調査)が進行中である。これにより、沖縄県に原発閉塞隅角とそれに伴う緑内障が多いことが客観的に示されることとなる。現在、データ解析作業中であり成果の発表がなされる予定である。

卒後後期研修において、眼科治療学(視覚機能制御外科学)に早く触れることが研修のモチベーションを高めることによい影響を及ぼすとの信念に基づき、手術助手や機器のセッティングに積極的に参加して頂くよう指導している。医局に手術用顕微鏡を常設するとともに、豚眼を用いた手術シミュレーションを隔週開催しており、マイクロ手術の基本手技の研鑽に適した環境を整えている。

眼科専門医獲得後の専門研修では、熟練した術者の指導の元に、網膜硝子体手術研修が行われ、毎年数名の術者を輩出している。特に優秀な術者は、県内関連病院医長として網膜硝子体地域医療に貢献している。