MRI検査部門 琉球大学医学部附属病院放射線部

MRI検査部門

MRIとは、Magnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像)の略称であり、磁石による磁場と電磁波を使用し、コンピュータ処理により体内の状態を見る検査です。CT検査と異なりX線は使用せず、磁場と周波数の変化により体内の画像を取得することが出来ます。また近年、脳の機能的な評価や造影剤を使用しない四肢の動脈、末梢神経などの描出も簡易的に行えるようになっています。

room1:シーメンス社1.5T room2:GE社3.0T room3:フィリップス社3.0T
room1:シーメンス社1.5T room2:GE社3.0T room3:フィリップス社3.0T
(2018年12月稼働)

MRI検査の適応となる主な疾患

  • 脳梗塞、脳動脈瘤、脳腫瘍、脳機能評価などの脳外科領域。
  • 頸、腰などの椎間板や膝、肩などの関節等の靭帯、筋肉、骨などの整形外科領域。
  • 子宮、卵巣などの婦人科領域。
  • 前立腺、膀胱、腎臓などの泌尿器科領域。
  • 乳がん、肝臓がんなどの外科領域。
  • 皮膚がんなどの皮膚科領域。
  • その他 眼科、耳鼻科、甲状腺や副腎などの内分泌領域が適応となります。

琉球大学医学部附属病院MRI検査室

2018年12月より最新の3テスラMRI装置を導入し、1.5テスラ装置1台と3.0テスラ装置2台、計3台が稼働しています。

  • 第1MRI室:MAGNETOM Avanto 1.5T(シーメンス社製)
  • 第2MRI室:Discovery MR750 3.0T(GE社製)
  • 第3MRI室:Ingenia Elition 3.0T(フィリップス社製)

当病院MRI検査室では、上記の通常検査以外にも、心臓の心筋壁運動評価や心筋梗塞診断。
生体内の分子成分を調べることのできるMRスペクトロスコピーによる脳腫瘍、膿瘍、変性疾患の鑑別診断、脳の機能評価を調べるファンクショナルMRI、アルツハイマー型認知症の画像診断を支援するシステムVSRAD。腕神経叢などの神経の描出、造影剤を使用せずに四肢の血管等の描出などの特殊検査も行っています。

検査を受ける時の注意点について

MRI検査は、通常検査で20~30分、特殊検査で1時間くらいかかります。検査中は大きな音がします。検査室内は常時強力な磁場が発生していますので下記の項目について注意が必要となります。

  1. 時計、入れ歯、ピアス、カード等の金属・磁気類は外していただきます。
  2. 心臓ペースメーカが入っている方は、検査を受けることが出来ません。
     (条件付きMRI対応ペースメーカは除く)
  3. 手術等で体に金属が入っている方は検査を受けられない場合があります。
  4. 狭い所が苦手な方(閉所恐怖症)は、検査を受けられない場合があります。
  5. 妊娠の可能性がある方は主治医に御相談ください。

その他、疑問点等がありましたらご気軽に担当医師またはMRI検査室スタッフへお尋ねください。

琉球大学医学部附属病院MRI検査室
TEL 098-895-3331(内1328)