核医学（ＲＩ）検査室


INFINIA HAWKEYE 4GP3 (GE)	Symbia S (SIMENS)

Biograph mCT (SIMENS)

核医学（RI）とは、

微量の放射性医薬品（ラジオアイソトープ：RI）を体内に投与（静脈注射・経口）し、体の中から出てくる放射線を、専用のガンマカメラという装置で撮像することで、臓器の機能を画像にする検査と、甲状腺や骨の痛みに対する治療があります。

核医学装置（ガンマシステム）

2検出器型ガンマカメラ：SymbiaS (SIEMES社製)
2検出器型ガンマカメラ（SPECT-CT）：Infinia HAWKEYE 4GP2(GE社製)
PET-CT装置：Biograph mCT(SIMENS社製)

おもな核医学（ＲＩ）検査

骨シンチ・脳血流シンチ・心筋シンチ・ガリウムシンチ・タリウムシンチ
その他（肺血流、肺換気・腎動態・腎静態・甲状腺・副甲状腺・副腎・リンパ管・等々）
PET検査については、『琉球大学附属病院機能画像診断センター：FIMACC』のホームページを参照してください。

核医学（ＲＩ）治療

甲状腺がん・バセド病

検査を受けられる方へ

検査内容やその日の検査状況によって検査の順番や待ち時間が異なる事があります。
検査内容により備え付けの検査着にお着替え頂く場合があります。
義歯やアクセサリーの取り外しについては担当者の指示に従って下さい。
質問のある方は遠慮なく申し出てください。
検査に用いる放射性医薬品（RI）の有効期限は非常に短いため、身体に受ける被ばく線量は少なくてすみます。
検査中は、じっとしていただく必要があります。（動くと画像が不鮮明になり診断に影響することがあります。）
検査前後の注意事項等、検査の種類により異なります。予約時によく説明を受けましょう。
検査で使用する放射性医薬品（RI）は、検査前日に発注し最終空輸便にて到着します。予約の変更・中止の連絡は早めにお願いします。

Q&A

核医学検査とは？

放射線を放出する少量の薬【これを放射性医薬品：RI】といいます。を静脈注射し、目的の場所「臓器」に分布する頃合をみて検査用ベッドに静かに横になってもらい、ガンマカメラで体の中の様子を画像にする検査です。

核医学検査の手順は？

検査の予約（診療科において）
検査の準備（RIの注射やカプセルを飲んで頂く等）
検査の実施（専用ベッドに静かに横になっている間に行われる。）
検査結果の説明（次回の診察日・診療科において）

注意：検査2の準備から検査3の実施の待ち時間は検査により異なります。
動態検査の場合：注射直後、その他：注射後１～２時間、注射後３～４時間、経時的、翌日、３日後、７日後等　種々あります。

核医学治療：バセドウ病のアイソトープ治療は？

ヨードカプセル（131Iというアイソトープの入った）を服用する簡単な方法です。甲状腺は、ヨウ素を使ってホルモンを作ります。ヨウ素を含む海藻類等を食べないで、放射性のヨウ素（131I）を服用すると、甲状腺は放射性のヨウ素（131I）も甲状腺に取込まれます。このために甲状腺の細胞が、放射線の影響を受け減少します。その結果、作られる甲状腺ホルモンの量が少なくなります。

核医学検査で子供ができなくなる危険性は？

妊娠していると思われる女性の核医学検査は、できるだけ避けるのが良いとされていますので、検査予約の時に必ずお話ください。しかし、万一気がつかないで検査を受けてしまった場合も心配ありません。
母親が核医学検査を受けたとき、妊娠していますと胎児が放射線を受ける可能性があります。しかし、胎児に奇形や、大脳の発達の遅れがおこるのは、胎児が百ミリグレイ以上の放射線を受けた場合です。
核医学検査の種類や妊娠の時期によって異なりますが、いずれの検査の場合も胎児の線量が百ミリグレイを超えることはありません。したがって、仮に妊娠中に核医学検査を受けたとしても胎児に奇形などの影響をおよぼすことはありません。