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Notes:
電子カルテのデータ表現の標準化には、標準的な医学用語集が必要です。ICD10準拠病名集については先ほど佐々木さんからお話がありました。
しかし、ICD10準拠病名集は電子カルテで記載するうちの病名と一部の症状名しかカバーできず、今後さらに、症状名、所見名、処置等に範囲を広げていく必要があります。他の医学用語集の例としてSNOMED internationalとRead Codesについて後ほど述べたいと思います。
電子カルテ用の単一の用語集を新たに作成するのではなく、日本で限られた医療の分野において標準的に用いられるコード体系のいくつかを、関連をつけて用いる電子カルテ用のシソーラスを設けることが現実的であると考えます。さらに、標準的な医学用語がカルテが記載されていることのみならず、データの構造までも標準化されていなければいけません。これらはさらに困難な問題であり、より医学の専門知識を必要とする。医学知識の交換のための規約を策定し、その上で、各臨床医学会の協力も得て開発するべきです。