琉球大学では、痛風の治療薬である「コルヒチン」が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症化を抑制できるかどうかを検証するため、2021年1月から医師主導の第2相治験を日本医療研究開発機構(AMED)の研究課題としてスタートさせました。沖縄県内外の患者さん、そして医療機関の皆さまの多大なご協力を賜り、今年の1月に無事、患者登録を終了することができました。本紙面をお借りして深く感謝申し上げます。第2相試験では病院に入院された患者さんを対象としておりましたが、第3相試験では自宅やホテルなど病院外で療養しているCOVID-19患者さんを対象に検証を進めていく予定であり、そのプロトコル作成がAMEDの研究課題として採択されました。
重症COVID-19の治療は、抗ウイルス薬のみならず抗炎症薬も併用されます。我々は、重症化してから抗炎症薬を投与するのではなく、重症化しそうな患者さんには早期から抗炎症薬を併用しておくことで、その後の重症化を抑制できる可能性があると考えています。
2021年11月 学長記者懇談会で記者へ説明を行う
植田 臨床薬理学講座教授(左)金城 第一内科助教(中央)
池原 臨床研究教育管理センター特命助教(右)
2021年12月17日(金)に令和3年度災害訓練を実施しました。
今年度は、沖縄県全域が震度6の地震を被災するという設定で、多数の被災傷病者が来院することとなった際の受け入れ体制を整えるための初動訓練を実施しました。また、今回は「密」を避けるために、診療エリアでは机上訓練で指揮命令系統の確立を確認しました。本部訓練では参集、立ち上げ及び指揮命令系統の確立の確認の他、昨年度と同様に海軍病院と通信訓練を実施しました。
訓練終了後、梅村救急部長と災害医療部門長の中島診療教授から講評いただきました。