患者さんそれぞれにあった透析医療を提供します
血液浄化療法部長

 みなさん、こんにちは。今年の4月から血液浄化療法部の部長に就任した 古波蔵健太郎こはぐら けんたろう と申します。血液浄化療法部は文字通り"血液を浄化して病気の治療を行う"部署ですが、血液透析や腹膜透析などの透析医療のほか、腎移植のサポートなど主に腎不全患者さんの診療にあたっています。その中には透析に至る直前の患者さんの今後の治療方針を患者さんやご家族と一緒になって相談する腎代替療法選択外来での取り組みも含まれています。そのような透析が直前に迫った患者さんのほとんどは将来に大きな不安を抱いておられますが、専門外来では医療スタッフと十分相談することで患者さんの病状の特徴やライフスタイルに合った治療を自ら選択できるようにサポートしています。また、琉球大学医学部附属病院には沖縄県内で透析を受けていて手術のためなどで紹介され入院している患者さんが多くおられますが、我々も治療を担当される診療科と協力して患者さんが少しでも速く回復できるように診療を行っています。その他、腎臓以外の様々な難病の治療として血液浄化療法を行っています。

 血液浄化療法部では特殊な医療機器の専門知識をもった臨床工学士が常駐しており、医師、看護師ともにチームで連携して診療を行っています。これから、さらに個々の患者さんの治療効果を高めていくため、より安全で質の高い医療を提供できる体制を整えていきたいと思っていますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。


遺伝カウンセリング室長就任のご挨拶
>遺伝カウンセリング室長小児科長

 この度、遺伝カウンセリング室長を拝命しました小児科の中西浩一なかにし こういちです。
 遺伝カウンセリングとは、患者さんの病気の遺伝学的関与について、その医学的影響、心理学的影響およびご家族への影響を人々が理解し、それに適応していくことを助けるプロセスです。情報提供だけではなく、患者さんやご家族の自律的選択が可能となるような心理的社会的支援が重要であることから、その患者さんの主治医と遺伝カウンセリングに習熟した者が協力し、チーム医療として進めていきます。
 「遺伝」という言葉を聞くと他の人に相談しにくい内容で、十分に知識を得ることが難しい場合があるかもしれません。また、家族内でさえも話し合うことが憚られるかもしれません。さらに、インターネット上では情報が氾濫しているため、その内容が本当かどうかと不安になってしまうこともあるかと思います。私ども遺伝カウンセリング室ではそのような課題を解決し、「相談して良かった」と言っていただけるような診療を目指していきたいと考えています。

 予約をご希望の際は、小児科外来受付に「遺伝相談の予約」とお伝え下さい。担当者がご相談内容を簡単にお尋ねいたします。ただし、担当者が直ぐに対応できない場合は改めてのご案内となりますのでご了承ください。どうぞよろしくお願いいたします。