看護師の特定行為研修

武村克哉 地域医療部 助教
 琉球大学医学部附属病院で、看護師の特定行為に関する研修が始まります!
 琉球大学医学部および附属病院は、沖縄県唯一の医師育成機関です。また、若手医師の育成、専門医の育成において、沖縄県内で主導的な役割を果たしています。今回、2015年度より全国で試行されている看護師の特定行為に関する研修を、2018年度より琉球大学医学部附属病院においても開始することになりました。
 特定行為に係る看護師の研修制度は、団塊の世代が75歳以上となる2025年に向け、地域における質の高い医療を確保するための基盤整備の一環として整備された制度です。「特定行為」とは、医師が行っている業務のうち、前もって定めた診療の補助行為で、研修を修了した看護師が医師の指示として作成された手順書に従って実施できるというものです。
 研修では、手順書により特定行為を行うに当たって必要とされる実践的な理解力、思考力及び判断力並びに高度かつ専門的な知識及び技能を身につけます。
 琉球大学医学部附属病院では、2018年度は「栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連」と「創部ドレーン管理関連」の2つの特定行為についての研修が開講されます。当院では、藤田病院長、大屋キャリア形成支援センター長、大嶺看護部長を中心に、本研修制度に対して大学病院の地域貢献の一つとして取り組んでおり、今後さらなるプログラムの充実に努める予定です。当院地域医療部に所属している私も本研修に携わり、地域医療の向上に微力ながら貢献したいと考えております。指導する医師、および当該分野の特定行為を既に学んだ先輩看護師がサポートする中での実施となります。患者さんへの、よりよい医療を提供するための取り組みです。皆様のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
看護師特定行為研修