「口腔内をちゃーがんじゅー(いつも元気)に」−ラオス国で口唇口蓋裂患者に無償医療援助手術−

 琉球大学医学部附属病院医師らが、平成28年12月16日から20日までにラオス国・ビエンチャン市のセタティラート病院を訪れ、口唇口蓋裂患者16人に手術を行いました。今回の活動には、砂川 元琉球大学名誉教授、新崎 章教授、下地孝子看護部長、西原一秀准教授、後藤尊広助教、植村岳暁歯科麻酔医、上原綾乃看護師、中村 元歯科医師研修医、別府加奈子歯科医師研修医らが琉球大学医学部附属病院から参加しました。
 琉球大学医学部歯科口腔外科は、2001年から日本口唇口蓋裂協会の要請を受けて、毎年ラオス国で口唇口蓋裂患者の無償医療援助を行い、これまでに約250名の患者の手術を行ってきました。その他にラオス国の児童・生徒への歯磨き指導など学校・地域レベルでの歯科保健衛生活動(国際協力機構・草の根技術協力事業)、ラオス人歯科医師の育成などに取り組み、2006年に沖縄平和賞を受賞しました。
 12月22日、医師団はラオス国のソンサイ副首相を表敬し、ソンサイ副首相より「今後も継続した活動をラオス国民のためによろしくお願いします。」と謝辞が述べられました。
 今回の医師団団長を務めた本学西原一秀琉球大学准教授は「この活動は、琉球大学医学部ならびにラオス国の関係者、沖縄・ラオス国口唇口蓋裂支援センターの皆様のご協力、ご支援で行われており、とても感謝しています。この活動を継続するとともに、今後は医療・教育分野に加えて、経済界と一体となってラオス国の支援・援助に取り組み、沖縄県とラオス国の友好を深めていければと考えています。」と述べています。

〜排尿ケアチームによる排尿自立指導をはじめました!〜

 藤田次郎病院長と下地孝子看護部長のご支援をいただきまして、2016年8月1日に排尿ケアチームを発足しました。
 排尿ケアチームによる排尿自立指導の目的は、患者さんに使用された尿道カテーテルを1日でも早く抜去し、尿路感染を防ぐとともに、排尿自立「排尿管理方法は問わず、自力で排尿管理が完結できること」の方向に導くことです。
 チームのメンバーは、専任の腎泌尿器外科医師、産婦人科医師、皮膚排泄ケア認定看護師、理学療法士、腎泌尿器外科・消化器外科・産婦人科の病棟看護師、医療支援課事務職員、コンチネンスアドバイザーから成ります。
 2016年3月の診療報酬改定による排尿自立指導料200点の算定に伴い、当院では、5月から8月にかけて看護師と理学療法士がコンチネンス初級セミナーに参加して排尿ケアを学びました。8月にワーキンググループを立ち上げ排尿自立指導マニュアルを作成し、10月に病棟回診の実施検討、11月に院内研修会開催、12月1日より排尿ケアチームとして病棟の医師・看護師と包括ケアを行っております。
 排尿に関する悩みを抱えている患者さんを支援いたしますので、皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。