PETで全身の癌をみつける!

 みなさん、こんにちは。4月から血液浄化療法部の副部長に就任した古波蔵健太郎です。

“血液浄化療法部”という案内を見てもどんな部署なのか、わからない方も多いかと思います。一方で “透析(とうせき)“という言葉をお聞きになったことがある方は多いと思います。血液浄化療法部は文字通り“血液を浄化して病気の治療を行う”部署ですが、その治療の対象になる病気の中で最も多いのが末期腎不全であり、その治療として最も多いのが血液透析です。我々、人間は日々食事から栄養や水分をとって生きていますが、その過程でどうしても体の環境によごれや毒素が溜まってきます。腎臓は血液のよごれや毒素をおしっことして体外に出すことで体の環境を快適な状態に保っていますが、この働きが正常の10%未満まで低下すると体の大事な機能を維持できなくなり、生命が脅かされることになります。このような状況になったときに腎臓の代わりに血液をきれいにする治療(腎代替療法)が必要になります。腎代替療法には血液透析、腹膜透析、腎移植という3つの方法がありますが、血液浄化療法部では患者さんの病状・ライフスタイルに最も適した治療法を患者さん自らが選択できるように専任の医師・看護師と詳しく相談できる体制を整えるとともに血液透析と腹膜透析を選択された患者さんの日々の治療にあたっています。

 腎臓の病気以外にも血液を流れる原因物質が病気を引き起こしている場合や大事な成分が作れなくなって治療が難しい病気もあります。このような場合に原因物質を特殊な医療機器を用いて取り除いたり、不足した成分を補いながら血液の成分を交換したりすることで治療を行うこともあります。血液浄化療法部では特殊な医療機器を使用するため、その専門知識をもった臨床工学技士が常駐しており、医師、看護師ともにチームで治療を行っています。大学病院の様々な診療科と協力しながら“血液浄化”という武器を活用して、患者さんの健康を取り戻すお手伝いをする、それが血液浄化療法部の使命です。

輝くスタッフ紹介 安全管理対策

加治木 選江 安全管理対策室副室長ゼネラルリスクマネージャー(GRM)

『お名前の確認』

 先日、インターネットで調べてみましたら姓の御三家と呼ばれるのは、全国では「佐藤」さん、「鈴木」さん、「高橋」さんでした。そして沖縄県では、地域 によっても多少の差があるかもしれませんが、「比嘉」さん、「金城」さん、「大城」さん、「宮城」さん、「玉城」さんの順に多い姓となっているようで す。当院をご利用いただいている皆様のお名前もこのような傾向でしょうか? 同姓が多い沖縄のある地域では、間違え防止のために「名前」と「屋号」でお互いを呼んでいると聞いたことがあります。
 また、アメリカやイギリスでは、「Smith」「Johnson」「Williams」などの姓が多く、やはり誤認防止に悩んでいるようです。
 外来でのお名前確認は、受付→検査・処置(採血や点滴等)・診察→会計→薬局とあらゆるところで行われております。それぞれの場面では、まず、「姓と名前を教えてください」「生年月日を教えてください」とお聞きし、さらに住所による確認をすることもあります。
  入院されている場合は、バーコード付きのリストバンドによる認証やベッドネーム、お部屋入口の名前による確認も致します。
 繰り返しの確認に「またか〜 」と思われる方も多いと思いますが、「ひゃっ!」とする場面はゼロになりません。外来、入院いずれも可能な限り複数の人の目でチェックすることが必要です。
 当院をご利用くださる皆様が、より安全に安心して治療や検査、診察を終えることができるよう、チームとして個人としてみんなで医療安全行動を推進していきたいと思います。