琉大病院が洋上救急で海上保安庁長官賞受賞

 救急部副部長 近 藤 豊

 平成26年7月に琉球大学医学部附属病院(以下、本院)が団体として海上保安庁長官賞を受賞致しました。長年に渡り本院が沖縄県の洋上救急における貢献を実践してきたため今回の受賞に繋がったと考えております。
 本院はご存知のとおり沖縄県唯一の大学病院として、臨床はもちろん、教育、社会貢献、研究と沖縄県の医療の発展に大きく寄与している病院です。その中でも主に救急医療と社会貢献という側面から、本院でも洋上救急支援をおこなっています。洋上救急制度は日本水難救済会と海上保安庁の主導の元、洋上で発生した救急患者対応に医師を派遣するという世界でも日本だけが実施している制度です。特に沖縄県は要請の最も多い県であり、同時にアジア諸国等の外国籍の方の救助が多いのも特徴です。医療者体験ツアー
 私は本院の中で一番多くこの洋上救急のヘリに添乗する医師としてお仕事させて頂きましたが、通常のドクターヘリでは対応できない困難なミッションが多いです。沖縄県本島から1000km以上離れた漁船の救助や、腹部刺傷事件の患者の治療、大雨・夜間飛行やホイスト装置での患者の吊り上げ救出などがあります。その中で医師の役割は救難
隊が救助した患者の治療にあたるわけですが、夜間だと視界も悪く、また風が強い場合はヘリの横揺れで点滴ラインを確保するのも一苦労であります。今後も本院での洋上救急医療を担う一助が出来ればと思っております。

   

ぜひ!一緒に働きましょう! 本院研修医が講話

医師キャリア支援センター

沖縄県が取り組む「みんなでグッジョブ運動」の講演会の様子
 

 沖縄県が取り組む「みんなでグッジョブ運動」の講師として、10月24日に仲西中学校で本院初期臨床研修医の平良浩菜先生、山本朋子先生が職業人講話を行いました。 お二人の先生は元気いっぱいの中学生に、医療現場には様々な業種があり、多くの人々が医療に携わる仕事をしていることを紹介しました。その中でも特に医師として働き始めたばかりの2人が医師という職業について、質問を交えながら楽しく講話を行いました。

 質疑応答では、「採血はこわくないですか」「なぜこの仕事につこうと思ったのですか」などたくさんの質問がありました。また後日感想文が届き、「あまり血とかは得意じゃないけど頑張って医者になってみようかなって思いました」「私は将来看護師になりたいです。もし仕事場で会う時がきたらその時はよろしくお願いします」など思いが 伝わる感想をたくさんいただきました。

  グッジョブおきなわが企画する講話は、日本、沖縄の将来を担う中高校生に対して、職業の多様性を知ってもらうため、各分野から講師を招き実施されています。今回は中学1年生が対象でしたが、医療について少しでも興味を持ち将来の職業選択の一つに加えてくれたらこれほどうれしいことはありません。

  次回は11月21日に陽明高校で、大城 咲先生、國場 司先生の両研修医が講話を行います。

第三回 Kid’s Sim 大好評にて終了! 平成26 年8月13日(水)

おきなわクリニカルシミュレーションセンター
 小中学生40名が、4ブース(食べる・どきどきする・いきをする・うまれる)にわたり“からだのしくみ”を学びました。
 「食べる」では、等身大内臓トルソーを使用し食べ物の行方・内臓の働きを、「どきどきする」では、ハートワークスやHarveyを使用して心臓の働きを、「いきをする」では、気道管理トレーナで肺の働きを学び、ラップメンターで内視鏡操作を体験。「うまれる」では、マイベビーで育児、分娩トレーナで赤ちゃんの取り上げを体験しました。
 参加者の満足度は高く、医師や助産師・看護師になりたいとの意見もあり大好評でした。お忙しい中お手伝いいただいた先生方・医学生に感謝申し上げます。

Kid's Simの様子