中央診療施設等の紹介 栄養管理部

〜食事療法の未来を拓く!琉球大学医学部 附属病院 栄養管理部 誕生!〜 山川房江 栄養管理部 副部長

 平成26年4月1日より医療支援課栄養管理室から琉球大学医学部附属病院における食事療法のセンター機能を担う“栄養管 理部”として新しく生まれ変わりました。これまでのスタッフに加え、事務スタッフや委託側栄養士が材料管理に関わります。
カロリーや減塩、蛋白制限など療養のための制約が多い状況でも患者さんから『食事が楽しみ!』と感じて戴けるよう心掛けます。医師、病棟スタッフ、メディカルスタッフとの連携を強化し、栄養と食のプロとして栄養指導や病院食の充実を通して沖縄県の健康長寿復興に寄与できるよう努めます。

 入院中の食事は医療の一環として提供されるものですが、治療の内容によっては食べられない状況も生まれます。そんなときは、木目細かな病棟訪問によって患者さんが食べられそうな料理を伺います。麺料理を好む患者様が多いことを踏まえ、日替わり麺料理の対応も始めました。

 全診療科を対象にスタートしたNST(栄養サポートチーム)は医師(内科・外科)・薬剤師・看護師・言語聴覚士・臨床検 査技師が関わり、治療に伴う栄養障害を減らすよう、改善できるよう、総合的な医学サポートを展開しています。

 入院中の患者さん、外来通院の患者さんを対象に多彩なプログラムを用意し、個人指導・集団栄養教室を実施しています。多くの合併症で難渋することもありますが時間をかけて患者背景を伺い、オーダーメイドの食事療法を指導しています。

 栄養管理部部長の益崎教授(第二内科)の指導の下、玄米ご飯を提供できるようになりました。全国の医学部附属病院の中で初めての画期的な試みです。マッシュ食やきざみ食を食べられない患者さんには口腔外科・耳鼻科医師の指導の下、ソフト食を提供しています。産後のお母さんには出産祝い膳の提供、正月の夕食には漆塗りの重箱で食事の提供を行っています。

オーダーメイドの食事療法の献立料理

医療スタッフの紹介

仲地 佐和子 骨髄移植センター 副センター長

女性ならでは!の視点で良質の医療を実践し、輝いていきます! 仲地 佐和子 骨髄移植センター 副センター長

 皆様、初めまして。このたびHOTLINEで紹介していただく運びとなりました仲地 佐和子です。血液内科専門医として第二内科に所属しています。骨髄移植センターの副センター長も併任しており、9階西病棟(第二内科)の病棟医長も任されています。たくさんの御仕事があり、とても忙しい毎日ですがやり甲斐を感じ、とても充実しています。血液内科の診療は一般の方には馴染が薄いかも知れませんが、貧血や白血病、リンパ腫などの病気を扱う分野です。化学療法(抗がん剤治療)や骨髄移植など、疾患の特性上、重症の患者さんを診療することが多いです。血液内科で診療する病態は多岐にわたり、予想外のことが次々に起こります。それらに早期に対応し適切に解決するには医師のちからだけでは不可能で看護師、看護助手、薬剤師、栄養士さんなど多職種スタッフのサポート体制が必須です。患者さんとの良好なコミュニケーションは勿論、スタッフ相互の意思疎通を緊密・円滑に保つチームワークの良さが何より重要と考えています。重い病気が多いので雰囲気が暗くなりがちなイメージもありますが、女性ならでは!の明るさや優しさ、心配り、時には楽しい世間話を織り交ぜて、同じ目標に向かう患者さんとの時間を大切にしています。血液内科は学問そのものも実際の臨床現場も決して楽ではない診療科ですが、女性ならでは!の感性を活かしたチームワークによって良質でハイレベルな医療を提供できるよう、日々、爽やかに、明るく輝いて頑張っています。

翁長 佑衣 医学部 総務課

今後とも本誌をよろしくお願いします。 翁長 佑衣 医学部 総務課

 HOTLINEをお読みくださった皆様、初めまして。今号から編集担当となりました翁長です。さて、今号は、本院の新執行部やフレッシュな先生方、施設をご紹介しました。患者さんを第一に考え、大学病院としての使命を果たそうと日々奮闘されている先生方やスタッフの皆様の熱い思いに触れ、私も、編集担当として、皆様により愛される病院となるよう、微力ながら努めてまいります。今後ともHOTな情報を発信いたしますので、ご愛読いただけましたら嬉しいです。