琉大病院HOTLINE
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 皆様のなかで耳鼻咽喉科を一度も受診したことがない方はごくわずかだと思います。このように耳鼻咽喉科では赤ちゃんからお年寄りまで,くびから上のたくさんの病気を治療しています。琉球大学ができるまでは県内の耳鼻咽喉科医は10名足らずでしたが,現在は約100名が耳鼻咽喉科診療に従事しています。こうした状況のなかで耳鼻咽喉科では,耳鼻咽喉科分野と形成外科(外表の形成,美容)分野を併設し,開業医さんや他の病院と密接に連携して一般的な治療で治すことが難しい病気に取り組んでいます。治療にはマンパワーが必要であるため,当院では県内の約20%の耳鼻咽喉科医が働いています。そして所属する医師は耳鼻咽喉科専門医,形成外科専門医,がん治療暫定教育医・認定医,頭頸部がん暫定指導医,気管食道科専門医などの資格を取得し,よりよい治療を行うため自己研鑽に努めています。
 当院では耳鼻咽喉科領域のすべての病気を治療することができますが,特に力をいれている部門には,良性・悪性腫瘍,耳の病気(手術が必要な各種中耳炎・顔面神経麻痺,高度難聴,メニエール病,突発性難聴),鼻の病気(副鼻腔炎,アレルギー性鼻炎),のどの病気(病巣感染症,嚥下障害),声の病気(声がれ),外表の病気(先天性・後天性の口腔顎・顔面異常,顔面外傷)があります。いずれも手術治療が中心ですが,病気によっては内科的な治療(突発性難聴)やリハビリ(高度難聴,嚥下障害,声がれ,口蓋裂)も行っています。
 耳鼻咽喉科領域の悪性腫瘍は,外見,食事,ことば,呼吸などが障害されるため,手術だけではなく,お薬による治療や放射線治療を適宜組み合わせ,生活の質を維持しながら治療を行う必要があります。また口の中やのどに悪性腫瘍ができた方の約25%は全身の他部位にも腫瘍が発生しますので,全身的な管理も重要です。このため毎週放射線科や腫瘍内科の先生と治療法を検討し,患者さんごとに最もよい治療を行える体制を整えています。腫瘍手術の際には,耳鼻咽喉科知識を持つ形成外科医も当科に勤務しておりますので外見や機能を保持した質の高い手術を行うことができます。
 当科では九州地方で最も早く高度難聴に対し人工内耳手術治療を取り入れた歴史をもっています。現在でも難聴を赤ちゃんの頃に的確に診断し治療する施設,補聴器で聞こえない方に人工内耳手術を行う施設として県内で唯一認可を受けています。高度難聴の方は補聴器・人工内耳を使用してもすぐにはよく聞こえません。長期間にわたって補聴器を調節したり,聴き取りのリハビリが大切です。当科ではリハビリを担当する言語聴覚士が常勤しているため,リハビリにも心配がありません。
 耳鼻咽喉科での診療について簡単にご紹介しました。セカンドオピニオンも受けつけておりますので,意見を聞きたい,診察を受けたいと思われる方は現在担当していただいている先生に相談をして受診をしてみてください。

 
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