琉大病院HOTLINE
第 42 号

平成21年10月30日
発行
附属病院広報委員会

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琉球大学医学部附属病院長 須加原 一博 琉球大学医学部附属病院移転25周年を迎えて
 平成21年10月に琉大病院は新築移転25周年を迎えました。県内唯一の大学病院、特定機能病院として、良質な医療人の育成、高度医療の提供や地域医療向上への貢献など、その役割・使命を果たすべく努力しております。これまでの皆様のご支援・ご協力に感謝いたします。
 簡単に振り返りますと、昭和40年8月に来沖した総理佐藤栄作氏の「琉球大学に医学部を設置する。」との声明がなされ、昭和45年に、新那覇病院が琉球大学附属病院となりました。昭和47年5月の本土復帰に伴い、琉球大学保健学部附属病院となり、昭和54年10月に医学部が設置され、昭和56年4月に琉球大学医学部附属病院に改組され、昭和59年10月に与儀から現在の西原町上原に新築、移転しました。病床数400床で開始し、昭和60年4月から現在の600床になりました。病院は17診療科と9中央診療施設で発足しましたが、平成元年に輸血部が設置され、平成6年に特定機能病院に指定されました。その後医療の発展とともに血液浄化部、医療情報部、周産母子センター、病理部、光学医療診療部などが随時設置され、平成15年には、ME機器センターを設置し、急速に高度化・複雑化する医療や医療機器に対して医療安全管理体制が強化され、安全かつ安心の医療が提供できるようになりました。
 平成16年に、国立大学法人化、新臨床研修制度導入などにより、医師不足、過重労働など社会問題となっていますが、教職員一丸となり大学病院の機能維持に務めております。
 平成19年3月に、厚生労働省からエイズ治療中核拠点病院として選定され、県内のエイズ診療の中心的な役割を担い、平成20年2月には、都道府県がん診療連携拠点病院に指定され、がんと診断された初期から緩和ケアを開始、患者や家族へのがん相談支援室も設け、沖縄県の中心的な高度がん診療を提供しております。沖縄県がん診療連携協議会は県民に開かれた協議会として全国的にも高い評価を受けています。平成20年度からは、大学病院の活動状況を広く県民に知らせ、「県民に信頼される、県民のための大学病院」を目指し、琉大病院市民公開講座を定期的に開催して、各診療科の医療をわかり易く紹介しております。お気軽にご参加頂ければ幸いです。
 昨年8月には、文部科学省の事業として大学病院の質の高い専門医および臨床研究専門医育成を目的とした専門研修プログラムが採択されました。全国28大学および46関連医療機関と連携・協力して、それぞれの得意分野を相互交流し、幅広い質の高い専門医を養成し、臨床研究のできる医師を育成することを目指した特徴のあるプログラムです。県、県医師会、県内の医療機関と大学病院が協力・連携して、質の高い、充実した医療を提供できるよう教職員一同努力してまいります。皆さんのご支援、ご協力をお願いいたします。

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