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特集コーナー
精神科神経科 近藤 毅先生

 うつ病は一般人口の約5%にみられ、まれな疾患ではありません。不眠、食欲不振、頭重、疲労など体調不良感が自覚されやすいものの、内科的な対症療法では改善しません。行動面では興味・関心が湧かず、意欲・集中力が低下し、周囲が先に気付くことも多いようです。こころの内面では不安、抑うつ、悲観、自責などのマイナスの感情や思考が浮かびやすく、時には自殺を思いつめてしまいます。ただし、早期の発見と適切な治療で改善する場合が多く、早目の受診が望まれます。以下に、初診で良く交わされるQ&Aをまとめました。

原因は? 心理的ストレスが先行する場合もありますが、原因が見当たらず自然にバイオリズムが低下してしまうことも少なくありません。
こころの病気? 脳内の神経伝達の流れが悪くなり、気分や思考の停滞が起こるとされており、薬物はこの悪循環を改善させます。
自覚が可能? 体調の悪さは自覚できても、気持ちや考えの変化には気付きにくく、ご家族に促されての受診も多いです。
初期治療は? 初期にはカウンセリングのみで感情や考えを変えるのは難しく、薬物療法による気分の改善を図る必要があります。
治療期間は? 再発防止のため、良くなってからも半年間は薬物療法やカウンセリングを継続すべきです。
家族の対応は? 励まさない、焦らせない、説教しない、が原則で、良き聞き役として寄り添えることが大事です。
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