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特集コーナー
比嘉 太先生

 平成21年4月にメキシコを中心に発生したいわゆる豚インフルエンザはヒトーヒト間の感染によって、流行が全世界に拡大し、「新型インフルエンザ」として認定されました。パンデミック前夜というべき状況にあります。しかし、慌てる必要はありません。私たちに必要なものは、正しい情報と冷静な判断、そして的確な行動です。琉球大学医学部附属病院では、病院長を本部長とする「新型インフルエンザ対策本部」を設置し、今回のパンデミックの危機に臨み、迅速かつ適切な対応を行い、最善の医療を提供する体制を整えています。
 インフルエンザウイルスは感染力の強いウイルスです。毎年、世界のどこかで地域的な流行が発生しています。日本では冬季に流行することが多く、秋口から初冬にかけて、流行予想に基づいて作られたインフルエンザワクチンの接種が行われています。このインフルエンザウイルスは突然変異を起こし、自らの姿形を変化させやすいのも大きな特徴の一つです。大きく変化した新型インフルエンザウイルスはパンデミックと呼ばれる世界的大流行を起こす可能性があります。図1、図2
 琉球大学医学部附属病院では、感染症の患者さんに対応できる空調設備と個室環境を整えた病室を整備(写真1)し、また平成15年に発生したSARS新型肺炎への対応の経験を生かして、インフルエンザなどの疑いのある患者さんを安全に外来診療することができる空調設備を備えた特殊感染症室を設置しています(写真2)。感染対策委員会と感染対策室を中心に常日頃から院内感染対策のインフラ整備を行い、新型インフルエンザ対策ガイドラインなどを作成して、職員一丸となって対策をすすめています。今後、新型インフルエンザ対策のために、マスクの着用の励行など、皆様のご協力をお願いすることが予想されます。ご理解とご協力を宜しくお願い致します。

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