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麻酔科のご案内(麻酔科 助教 坂梨 真木子先生)
 

 麻酔科は手術麻酔、集中治療、ペインクリニックの3部門で構成されています。
 手術麻酔部門では、琉大病院で行われる年間4200例の手術のうちおよそ3500例の麻酔を担当します。
 麻酔管理は手術中のみでなく、術前術後の周術期を通して行われます。術前は患者さんを診察し、麻酔計画をたて、より良い状態で手術に臨めるようサポートし、術後は手術のストレスからより早く回復できるよう痛みのコントロールや呼吸や循環など、重要臓器の管理に主治医とともに取り組みます。手術中の麻酔は、全身麻酔、硬膜外麻酔、脊椎麻酔を単独または併用して行います。また神経ブロックを超音波ガイド下に施行することもあり、合併症のため麻酔方法が限定される患者さんにもより安全で、効果的な鎮痛を提供することが可能となりました。
 集中治療部門では、年間350〜400例の患者さんを治療しています。心臓血管外科や消化器外科などの大手術後や、心、肺、腎、肝など重要臓器の急性不全、心肺蘇生後や脳卒中後など様々な重症の患者さんの治療を行います。人工呼吸や、心肺補助、血液浄化など種々の臓器補助法を用いて、総合的・集学的に全身管理治療を行います。
 ペインクリニック部門では痛みに対する治療を行います。三叉神経痛、首、肩、腕の痛み、帯状疱疹後神経痛、腰下肢痛など幅広い痛みを対象とし、神経ブロック注射、薬物療法、理学療法、神経刺激療法、心理療法などを組み合せて治療を行います。また、がんの痛みにも取り組み、琉大病院がんセンターの緩和ケア部門に参加しています。
 私たちは周術期管理・全身管理・疼痛管理の専門家として、様々な観点から患者さんの治療をサポートし、より安全で質の高い医療を提供できるよう努力しています。

 
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