当科は心臓大血管、末梢血管、呼吸器外科グループの3チームより構成されており、年間約150例の心臓大血管(虚血性心疾患、弁膜症、大動脈瘤、大静脈疾患など)、120例の末梢血管手術(動脈瘤、下肢虚血、下肢静脈瘤など)、40例の呼吸器外科手術(肺癌、気胸など)を行っています。
高齢者に対する侵襲軽減目的の心拍動下(心臓が動いたまま)の冠動脈バイパス術や、弁膜症に来する弁形成術(自己弁温存)等の最先端心臓手術の定形化を進めると共に、大動脈瘤手術の低侵襲化を目指し血管内治療の導入のために現在国内の最新治療施設で当科医師のトレーニングを図っております。
呼吸器外科領域では内視鏡手術の普及による低侵襲化とともに、術後の疼痛軽減を目指しております。
末梢血管領域では通常の血行再建手術に加え血管内治療や、手術困難症例に対して他科との連携による末梢血幹細胞移植の試みも行っています。
社会の高齢化により心臓・血管、呼吸器の外科治療を要する疾患頻度はますます増え、加えて合併症(腎不全、糖尿病、脳血管疾患など)の頻度の増加から、その治療は複雑で困難なものとなってくる傾向があります。このような症例に対して我々は、関連施設や他科との連携をとりながら、一般病院での治療の困難な重篤な疾患にも対応可能な体制を整えています。
いずれの分野におきましても、最先端の医療を取り入れ、患者様中心の質の高い医療の提供を目指し、日夜努力しています。 |