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沖縄の緑内障と白内障

  緑内障は大きく2つの病型に分類されます。 
 その内、白内障手術を行うと緑内障にならないのは閉塞隅角緑内障という病型です。眼の中には遠くや近くを見る際に重要な水晶体が入っています。
 この水晶体が濁って視力が低下する病気を白内障といいます。白内障手術は手術成功率が99%で(成功率が高い)、老人性の普通の白内障だけの場合は特に視力が改善し患者様に喜ばれます。閉塞隅角緑内障は中〜高齢者に発症しますが、この様な患者様は遠視眼でやや小さい眼の方に多いことが分かっています。水晶体は厚さが4.5mm程度ありますが、老化とともに厚くなっていきます。つまり、老化に伴って白内障進行、水晶体の厚さの増加が起こるわけです。白内障手術の際に眼の中に入れる人工水晶体は厚さが1.5mmに過ぎず、もとの白内障の水晶体を入れ替えることで約3mmの余分なスペースが生じます(図)。こ図(解放隅角、狭隅角)のために隅角という眼の中を循環する透明な水の流れ出るところが広がり、閉塞隅角緑内障にならなくなります。実は沖縄県はこの閉塞隅角緑内障が本土に較べて非常に多く、約4〜5倍の頻度であることが最近の調査で分かってきました。また閉塞隅角緑内障は女性が男性の3倍の発症頻度です。うちなんちゅのちゅらかーぎーの眼は閉塞隅角緑内障になりやすいので、年1回は眼科検診を受けて失明しないように注意してください。 


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