琉大病院HOTLINE
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周産母子センター診療教授
佐久本薫先生
(さくもとかおる)
 私は、平成11年に当附属病院に周産母子センターが開設された時に副センター長の任に着いています。平成18年6月1日に診療教授を拝命致しました。診療教授就任のご挨拶と周産母子センターの紹介をさせて頂きたいと思います。
 専門は産科周産期医学で、高度腎機能障害、糖尿病、膠原病、精神疾患合併例などの合併症妊娠の管理を専門として診療、研究を行ってきました。
 わが国の合計特殊出生率は1.25となり、ますます少子化が進んできました。なおさら健康なこどもが欲しいという国民の希望は強くなっています。これからの産科周産期医療はますます高度化し、超音波検査を用いた出生前診断から妊娠分娩管理、新生児管理へと連続した母体および胎児・新生児に対する医療が必要とされます。当院で取り扱う妊婦さんには母体および胎児に問題を抱えたハイリスクの方が多く、集中的な管理が必要となります。一方で快適な出産を希望する方も増えており、センターにはシャワー、トイレ、テレビ、冷蔵庫、電話などが備え付けられた個室を5室準備し、お母さんと赤ちゃんが同じ部屋で過ごす事ができるよう母子同室制を行っています。
 周産母子センター内には新生児集中治療室NICU6床と回復期室GCU6床があり、1,000g未満の超低出生児を始め合併症のある新生児を多く取り扱い、良好な成績を収めています。当NICUは県内で唯一、膜型人工肺装置を常備しています。先天性横隔膜ヘルニアなどの重症呼吸器疾患の新生児が生まれることが予想される場合は、当院へ紹介してもらっています。
 沖縄県では、産科、脳神経外科、麻酔科などの医師不足が深刻になっています。これまで医学生や研修医の教育、実習指導を行ってきました。これまで以上に医学教育に力を注ぎ、産科医が増えるよう、県民の皆様の要望に応えられるように努力したいと考えています。県内の周産期医療は、南部医療センターの開設によりますます充実してきました。各母子センターと連携を深め県民のニーズに応えるよう努力したいと思います。
 
 
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