本院では、平成14年8月に入院患者様の褥瘡対策のため、皮膚科医師及び専任看護師を配置した褥瘡対策チームを結成しました。
主な任務は、
1.褥瘡対策の企画・立案に関すること
2.褥瘡に対する各部署への指導・助言に関 すること
3.その他褥瘡対策に関すること
具体的な活動として、各病棟のリンクナース※2が、入院患者様一人一人の状態の評価を行い、「褥瘡対策に係る診療計画書」を策定します。特に重症患者や高齢者の体圧管理、患者の状況に応じた体圧分散寝具の選択、スキンケア、栄養管理などを行い褥瘡予防に努めております。WOC看護認定看護師(創傷・オストミー※3・失禁看護)は定期的な勉強会を行い創傷ケア・局所ケア・スキンケアの指導を行い褥瘡管理の評価をしております。
また、週1回は、褥瘡対策チームが病棟のリンクナースとともに患者様の回診を行い、早期回復や予防に向け、的確な治療方針を検討しながら診療にあたっています。さらに、栄養状態の悪い患者様はNSTによる回診で栄養改善を図っております。
褥瘡予防にはチームで取り組んでいくことが大切であり、今後も医療スタッフで協力しあい褥瘡発生の予防に努めていきます。
※1褥瘡(じゅくそう):長く病気で床について、床にあたる部分がすれてただれること。床ずれ。
※2リンクナース:褥瘡・NST(栄養サポートチーム)担当看護師
※3オストミー:人工肛門、人工膀胱(ぼうこう)のこと。 |