平成17年４月から病院長補佐を務めています西巻です。前号のHOTLINEでは、科長として第一外科の診療内容のご案内をさせて戴きました。私は琉球大学医学部附属病院で手術部長と卒後臨床研修センター長も兼任しておりますので、今回は手術部長と卒後臨床研修センター長としてご挨拶申し上げます。

　琉大病院ではほとんどの手術を９室の手術室がある手術部で施行しています。おかげさまで年間手術総数は平成15年が5317件、16年が5703件、17年は7521件と順調に増加しています。あらためて申し上げるまでもなく、一つ一つの手術は、執刀医と助手を務める外科系診療科の医師、術中の患者さまの全身状態を管理する麻酔科医、器械出しや、その他の作業を行う看護師、複雑な手術器械を管理する臨床工学技師、さらに円滑な業務遂行のための事務職員など様々な職種のスタッフが協力して遂行されています。

　私を含む10名の手術部スタッフは、各部署の職員と緊密に連携して、琉大病院で行われる手術を安全で、しかも効率的に行えるように努めています。今後、琉大病院が大学病院として相応しい、さらに高度で質の高い手術を円滑に遂行できるよう努力を続けていきたいと思います。

　ご存知のように平成16年４月から卒後2年間の臨床研修が義務化されました。これに対応して、琉大病院も卒後臨床研修センターを立ち上げて、新卒医師が円滑に琉大病院で研修できるように活動を開始しました。現在、私を長として9名のセンター員と4名の事務職員が琉大卒後臨床研修センターに配置され、50名の研修医の臨床研修を管理・支援しています。

　良質な医師の養成は大学病院の重要な使命の一つであると理解しております。卒後2年間の臨床研修はその第一歩ですので、私たちは質の高い研修プログラムを練って研修医の指導を行っています。研修医を優秀な臨床医に育て上げるために、各診療科の指導医のみならず、様々な職種の病院職員、そして患者さまにご協力をお願い申し上げます。

　琉大病院は沖縄県唯一の特定機能病院で、沖縄県の医療を支え発展させる使命があると思います。琉大病院手術部と卒後臨床研修センターはそれぞれの担当分野で琉大病院の責務の遂行に貢献したいと願っていますのでよろしくお願いいたします。

※特定機能病院…

高度な医療を提供することなどを条件に厚生労働省が診療報酬上優遇することを承認した病院のこと。沖縄県では琉大病院が唯一の特定機能病院である。