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琉大病院HOTLINE
第 30 号

平成18年7月10日
発行
琉球大学医学部
付属病院広報委員会

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image 琉大病院における医療の 安全確保について
 琉球大学医学部附属病院 副病院長 須加原 一博

 私は、麻酔科科長ですが、瀧下修一病院長のもとで副病院長を務めており、病院長を補佐するとともに、病院の経営企画室長を併任しています。

 これまで、病院長がこのHOTLINEを通して、大学病院の法人化、特定機能病院、医療の安全確保、インフォームド・コンセントなどをテーマに皆様に分かりやすく説明してきました。私は、役職上病院経営改善に触れるべきかと思いますが、本誌が患者様への情報誌ということから、実際の医療現場でのことに重点を置いてみたいと思います。
 国立大学の法人化に加え、新臨床研修プログラム、マッチング制度の導入により、大学以外の病院で研修する医師が増え、大学病院での研修医が激減し、日常診療への負担増加を来たしています。そういう厳しい状況でも大学病院は、良質な医療人の養成、高度先進医療の研究開発・提供や地域の中核的医療機関として、その使命・役割を果たすべく日夜努力しているところです。  
  しかし、一方で、病院経営の大規模な改革が求められ、収益増強、経費・人員削減などさらに厳しい対応が迫られております。労働基準法や労働安全衛生法などの遵守も義務づけられ、環境改善も図らなければなりません。できるだけ患者様に優しい医療提供を目指し、病院の現状認識、改善点や達成目標など教職員全員で、業務の改善に努めております。幸い、現在当初の目標に近い達成度となっており、患者様はもちろん、教職員皆様のご協力、ご努力に感謝しております。
 いかなる状況でも、働く職場が明るく、楽しいものであることが、患者様への安全な医療提供の上にも大切です。私は、その基本は挨拶にあると思います。より良い医療を行うためには、患者様と医師とのスムーズなコミュニケーションが不可欠です。

 お互いの挨拶はそのための第一歩だと考えます。患者様と医師、看護師、あるいは事務職員など一緒に働く人たちの朝の挨拶は、一日のスタートを明るく、和やかにします。実際、医療の現場では、お互いの挨拶により、心が開き、緊張が解れることがしばしばです。これは医療の安全にも繋がります。もし、挨拶しない医師や看護師、医学生がいましたら、患者様から挨拶をしてみて下さい。医師や看護師はハッと気が付き、それ以後は患者様に先に挨拶するようになると思います。患者さまが遠慮なく医師と話し合える雰囲気のなかで、共に病気と闘っていける、患者様に開かれた病院でありたいと願っています。

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